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リニアトップ会談 「大井川は命の水」静岡知事譲らず 準備工事認識でも平行線 

 リニア中央新幹線工事をめぐり、JR東海の金子慎社長と会談した静岡県の川勝平太知事は、トップから直談判されても月内の準備工事再開について首を縦に振らなかった。金子社長は災害対策や経済圏形成に向けたリニア開業の意義を強調。川勝知事は「流域市町の60万人が同じ思いを持っている」と大井川の水の重要性を改めて訴えるなど、互いの主張は平行線をたどり、静岡工区着工への道筋は見通せなかった。(田中万紀)

 「水の問題をおろそかにすることはないし、なし崩し的にトンネル工事を始めることはない」「ぜひヤード(作業場)の整備をお認めいただきたい」。予定時間を大きくオーバーして1時間20分に及んだ会談中、金子社長は繰り返し月内の準備工事再開への同意を求めた。「水にも環境にもしっかり取り組む」と南アルプスの環境保全に向き合う決意を示した。

 それでも川勝知事は「大井川の流量がいかに少ないか。なけなしのかけがえのない命の水だ」と、トンネル工事による大井川の流量減への不安を払拭できないと主張。「ヤード整備は本体工事の一環だ」として、かたくなに準備工事再開を認めなかった。金子社長は「トンネル入り口については掘るのではなく木を切ったり土を補強したりしたい」と掘削工事ではないことを強調したが、それでも川勝知事は同意しなかった。トップ同士がひざを突き合わせて1時間以上会談しても「どこまでが準備工事でどこからが本体工事か」という根本的な認識の相違は埋まらなかった。

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