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鉄鋼大手全社が最終赤字 JFEは発足以来最大

JFEホールディングスの寺畑雅史副社長=2月12日、東京都中央区
JFEホールディングスの寺畑雅史副社長=2月12日、東京都中央区

 鉄鋼大手3社の令和2年3月期連結決算が12日出そろい、日本製鉄とJFEホールディングス(HD)、神戸製鋼所はそろって最終赤字に転落した。主力の鉄鋼事業で、米中貿易摩擦を背景とする鋼材の需要減や原料価格上昇などに直面、採算が大幅に悪化した。新型コロナウイルスの感染拡大で、世界的に景気が下押しされる中、今期も厳しい決算が予想される。

 この日決算を発表したJFEHDは、最終損益が平成14年の発足以来最大となる1977億円の赤字(前期は1635億円の黒字)に転落した。需要減や原料高に加えて、製鉄所の資産価値を引き下げたことが響いた。3月に入り、新型コロナの影響を受けたことも逆風となった。

 神鋼は、680億円の最終赤字(前期は359億円の黒字)に転落。最終赤字は平成29年3月期以来、3年ぶりで、赤字額は阪神・淡路大震災が起きた7年3月期の924億円に次いで多かった。航空機向けチタン事業などで損失を計上した。8日に決算を発表した日鉄の最終損益は、過去最大となる4315億円の赤字だった。

 今期予想は各社とも開示を見送った。JFEHDの寺畑副社長は12日の電話会見で、鉄鋼事業を取り巻く環境について「国内は底打ちの兆しがまだみられず、海外も経済減速で鋼材需要が減少している」と説明。すでに決めていた高炉2基の一時休止や全社規模の一時帰休に加え、今期だけで約1千億円のコスト削減に取り組む考えを示した。

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