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異例の新車ネット発表会 記者質問はメールのみ…苦肉の策、運用に難しさも

新型コロナウイルス対策で、インターネット中継で実施された日産自動車の軽自動車「ルークス」発表会。登壇者は4台投入されたカメラ向けに説明し、報道陣からの質問はその場では受けずメール経由のみだった=25日午前、横浜市の日産本社
新型コロナウイルス対策で、インターネット中継で実施された日産自動車の軽自動車「ルークス」発表会。登壇者は4台投入されたカメラ向けに説明し、報道陣からの質問はその場では受けずメール経由のみだった=25日午前、横浜市の日産本社
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 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止などが相次ぐ中、日産自動車はインターネット中継による新型車発表会を行った。記者質問をメールのみにするなど感染拡大防止に工夫が凝らされた一方で、運用には制約も垣間見え、社会責任と販促戦略のバランスの難しさを浮き彫りにした。

 「中継をごらんの皆さま。昨今の状況をかんがみ、本邦初のインターネット発表会とさせていただきます」。25日、横浜市の日産本社内の展示場で開かれた軽自動車「ルークス」発表会。星野朝子副社長の視線は、会場にいる約40人の報道陣ではなく、中継カメラのレンズに向けられた。

 報道陣が数百人来ることもある通常の記者発表会から、ネット発表会への変更が伝えられたのは4日前。発表会の様子を見る形でのネット配信は以前から行われていたが、ネットで発表会に参加する形式は初めてだ。ルークスは国内で約1年ぶりとなる新型車で、多くの参加者との質疑応答が想定されていた。

 会場でも細かな部分で、感染防止への配慮がうかがえた。受け付け時には報道陣らの手にスタッフが直接、消毒液をかけ、会場内にも消毒液のボトルが置かれた。飛沫感染を防ぐため、会場にいる記者であっても目の前の発表者に話しかけられず、質疑応答はメールでのみ受け付けた。

 異例の形式で、スタッフも忙しい。通常は1台のオフィシャルカメラを4台に増やし、発表者の説明に合わせて展示車両の間を移動。広さや使い勝手が増した室内やデザインの細部のアップなどが伝わるような態勢を敷いた。質疑応答準備では、寄せられたメール内容を調整するスタッフがノートパソコンを持って責任者らの間を走り回り、選ばれた質問は司会用のモニターに表示された。

 ただ、来場者同士の接触は最大限に避けた一方、完全な来場禁止とまではできなかった事情もある。やはり新商品のアピールには報道陣の手で撮影した写真なども重要なためだ。関係者は「感染拡大防止という最大の目的を押さえた上で、PR効果を落とさないためにはどうするか考え、できる限りのことをやった」と苦肉の策を強調する。

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