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【経済インサイド】携帯大手、大容量プランで囲い込み 5G前哨戦、楽天との差別化

 3月の商用サービス開始を控える、5Gへの布石でもある。通信速度が現行の4Gの100倍になる5Gでは、動画など大容量通信のさらなる普及が期待され、料金プランも使い放題が一般的になりそうだ。5Gと同様の魅力のある使い放題プランを安価に打ち出すことで、データ利用量の多い顧客を囲い込み、5Gの本格普及に備える狙いがある。

 「4月に携帯電話の本格サービスを控えた、楽天モバイルへの対策という意味合いもある」とKDDIの担当者は説明する。

 新規参入する楽天は、競争力のあるプランを打ち出して携帯大手3社の寡占を崩すことが期待されている。料金プランについて、三木谷浩史会長兼社長は「他社がまねできない体系にする」と公言する。

 だが、楽天の通信網は当初、東名阪以外の地域ではKDDI(au)の回線につながる仕組みで回線利用料がかかるため、特に大容量プランでは低価格を打ち出しづらい。参入時は、低容量プランで価格競争を仕掛けるとみられている。

 KDDIは楽天と同じ土俵での勝負を避け、大容量プランで価格競争力を訴求して差別化を目指しているようだ。

 一方、「大容量プランの競争に火ぶたを切ったのは実はドコモだ」(関係者)との指摘もある。ドコモは今年1月からギガホの容量を30ギガバイトから60ギガバイトにアップするキャンペーンを開始した。だが、キャンペーンにかかわらず、終了時期は未定としており、「実質的な値下げ」との見方もある。

 今後は、大容量プランの先駆者であるソフトバンクがどのような動きに出るかが焦点となる。5Gの商用サービス開始を前に4Gでも大容量プランの価格競争が活発化する公算は大きい。これらのプランで講じる各社の戦略は、新規参入する楽天にどう対抗するかという方向性を浮き彫りにする。(経済本部 万福博之)

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