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五輪渋滞、車の“センサー化”で解消へ 首都圏カバー率3割→7割に向上

 実験では、主要メーカーがカーナビなど車載通信機で独自に取得している車両の時刻・位置・速度のリアルタイムデータ「プローブ情報」を、匿名化したビッグデータとして提供してもらう。これでカバー範囲は最大7割(約4・2万キロ)と2・3倍に増加。全国に4千万台以上あるVICS(道路交通情報通信システム)対応カーナビ搭載車のドライバーは、従来は情報が表示されなかった小規模な道路の渋滞も分かり、回避しやすくなる。

 メーカー各社は自社の車データで独自サービスを加えている状況だが、集まるデータが増えればルート検索精度が高まり、社会全体の渋滞や排ガス、二酸化炭素のさらなる抑制も期待される。

 実験は五輪・パラリンピック終了後の秋までの予定だがVICSセンターは「結果を踏まえた上で本格実施につなげ、首都圏以外に広げたい」としている。

 ただ、実験中、追加情報が受信できるのはカーナビのみ。ラジオやホームページの渋滞情報には反映されないという。

 大会組織委員会などは期間中、首都高速道路の交通量を最大30%減らし通常の休日並みにする目標を掲げる。首都高の都内料金を日中最大で1千円上乗せする仕組みなどを導入する考えで、4月からの実証実験との相乗効果が期待される。

VICS(道路交通情報通信システム) ビークル・インフォメーション・アンド・コミュニケーション・システムの略。ビーコンなどから収集したさまざまな道路情報を、カーナビにリアルタイムで提供・表示する官民共同システム。渋滞のほか高速道路の所要時間、通行止め区間、駐車場の満車・空車などの情報を提供。平成8年の首都圏での開始を皮切りに15年に全都道府県に拡大した。日本道路交通情報センターが警察などから収集した情報を、VICSセンターがカーナビ向けに編集・提供している。

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