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日銀総裁、リブラ流通に危機感…円建てデジタル通貨の利用促進

名古屋市で記者会見する日銀の黒田総裁=11月5日午後
名古屋市で記者会見する日銀の黒田総裁=11月5日午後

 日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は4日、東京都内での講演で、米交流サイト大手フェイスブックが発行を計画する「リブラ」のような裏付け資産がある新たな暗号資産(仮想通貨)が世界的に流通することに強い危機感を示し、金融システムの安定を守るため民間企業の技術革新を後押しして円建てのデジタル通貨の利用促進を図りたい考えを示した。

 「自国通貨とは異なる独自の通貨建て取引が増えれば金融政策の波及効果が弱まり、金融システムの安定も損なわれる恐れがある」

 黒田氏はこう指摘し、リブラが実用化して取引規模が拡大することに懸念を示した。影響は経済基盤が弱く決済インフラが十分整備されていない発展途上国で大きく、途上国経済が不安定化すれば先進国にも害が及ぶと警鐘を鳴らした。

 一方、インターネット上で基盤サービスを運営する「プラットフォーマー」が決済事業を独占すれば価格体系のゆがみや技術革新の遅れにつながると懸念。邦銀や国内のキャッシュレス事業者に対し、顧客を囲い込むのではなくシステムの相互乗り入れを進めるよう求め、日銀としても「民間部門の対話を促す触媒役」になると意欲を示した。

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