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20万台売れた! 「銘柄ごとの炊き分け」に目を付けたアイリスオーヤマの炊飯器

 今年も新米の季節がやって来た。せっかくならおいしくいただきたいものである。

 同じ人が毎日、同じ銘柄、同じ量の米を同じ炊飯器で炊いていても、味にバラつきはないだろうか? バラつきがあれば、それは水量がバラバラだからだと考えられる。

 おいしいご飯を炊くポイントとして水量に注目したのがアイリスオーヤマだ。同社は2016年9月、銘柄ごとに最適な水量でご飯が炊ける「銘柄量り炊き炊飯器」を発売した。

 「銘柄量り炊き炊飯器」は、米と水の重量を計測する量り炊きモードを搭載したことにより、つねに銘柄に合った最適な水量で炊くことができる炊飯器。水を入れる際、最適な水量になるよう液晶と音でガイドし、差異を5cc以下に抑える。発売以後、毎年ニューモデルを投入。16年と17年に市場投入したものだけで、これまでに約20万台を売り上げている。

米の銘柄と量に合った最適な量の水を入れて炊くことができる「銘柄量り炊き炊飯器」。写真は19年7月に発売になったばかりの新型で、初めて圧力IHに対応した
米の銘柄と量に合った最適な量の水を入れて炊くことができる「銘柄量り炊き炊飯器」。写真は19年7月に発売になったばかりの新型で、初めて圧力IHに対応した
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わずかな水量の違いが味を大きく左右する

 「銘柄量り炊き炊飯器」は家電事業で後発だったアイリスオーヤマが他社にない特徴を持った炊飯器を世に送り出すべく開発したもの。炊飯時の水分量に着目したのは、同社が精米事業を展開しているからであった。

 精米事業を展開していく中で、同社は銘柄ごとの最適な精米方法などの知見を得ることになり、それを生かして炊飯器や熱湯で温めて食べるパックご飯を開発した。家電開発部 部長の原英克氏は次のように話す。

 「水の量によっておいしさにバラつきが生じることが分かってきました。米を炊くとき、1合で200cc前後の水を使いますが、わずか10cc違っただけで、味が変わってしまいます」

 同社の調査によれば、炊飯器で米1合を炊くときに内釜の水位線を見て水を入れてもらうと、8割以上の人が誤差を10cc以内に収められないことが判明。3合炊く場合でも半数近くの人たちが、内釜の水位線を見て適正量の水を入れることができないという。

 また原氏によれば、高価な炊飯器と安価な炊飯器で炊いたご飯の味を比較したときに感じる差よりも、同じ炊飯器で水量を変えて炊いたご飯の味を比較したときに感じる差のほうが大きく感じられるとのこと。米の量に合った適切な水量でつねに炊けるようにすれば他社にないものにできる、と考えた同社は、15年に「銘柄量り炊き炊飯器」を企画し、開発に着手する。

ご飯をおいしく炊くのに最適な水量を銘柄ごとにイメージしたもの。目で見て分かるほど違いがある。水が入ったこの試験管は、販促物として店頭に置かれることもある
ご飯をおいしく炊くのに最適な水量を銘柄ごとにイメージしたもの。目で見て分かるほど違いがある。水が入ったこの試験管は、販促物として店頭に置かれることもある
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食味鑑定士の舌で銘柄ごとの最適な水量を判定

 ところで、「銘柄量り炊き炊飯器」とうたっていることから分かるように、米は銘柄によって最適な水分量が違う。比較すると、微妙に違うどころの話ではなく、目で見て明らかなほど異なる。

 この銘柄ごとの最適な水量は、同社が炊飯・試食を繰り返したことで明らかにした。開発の7~8割は、銘柄ごとの最適な水分量を特定することであったという。

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