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【経済インサイド】国内の社債発行額、リーマン以降で最高へ 社債デビュー組も

東京都中央区の日銀本店(三尾郁恵撮影)
東京都中央区の日銀本店(三尾郁恵撮影)

 超低金利の環境下で、「社債」の市場が膨らみ続けている。今年の発行額は、平成20年のリーマン・ショック以降で最高になる見通し。「金利が低いうちに安く資金調達したい」という企業側の意識と、「少しでも有利な利回りで運用したい」と考える投資家側のニーズが一致し、市場拡大を後押ししている。初めて発行する「デビュー債」や50年債が登場するなど、顔ぶれも多様化してきた。

 社債は、企業が資金の調達手段の一つとして発行する債券のこと。国が発行する「国債」や、地方自治体が発行する「地方債」と比べて、企業の経営状況の悪化などで利子などが約束通り支払われないリスクがある反面、利回りは高く設定されている。個人の投資家より、主に銀行や保険会社といった機関投資家が買って運用する。

 国内の社債発行額は、日本銀行が28年に民間銀行の資金を預かる際に年0・1パーセントの手数料を取る「マイナス金利政策」を導入して以降、増え続けている。日本証券業協会によると、今年は8月末時点ですでに約8・1兆円となり、28年の約11・4兆円を超える勢いだ。

低コストで資金調達

 市場拡大の要因の一つに、企業側が低コストで資金を調達できる環境が続いていることがある。

 「多め、早め、長めに資金を確保したいという企業が増えている」。社債発行を急ぐ企業の動きについて、みずほ証券プロダクツ本部の戸高洋祐副本部長はこう表現する。

 企業は社債市場から調達した資金を銀行からの借り入れ返済のほか、M&A(企業の合併・買収)、株主からの要望が強い自社株買いに充てている。

 たとえば、武田薬品工業は5月に社債発行で5000億円を調達し、6・2兆円を投じたアイルランド製薬大手、シャイアー買収で生じた負債の一部を置き換えた。

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