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東京海上、NTTドコモとAI保険 損保とIT融合進む

 東京海上日動火災保険とNTTドコモは11日、スマートフォンの利用者向けに人工知能(AI)を活用した保険サービスを12月から提供すると発表した。利用者の家族構成や趣味などのデータをAIが分析し、個別に適した保険を提案する。人口減少で保険市場が先細る中、損保各社はデジタル技術と組み合わせた新たな保険サービスの提供で市場開拓を図っており、大手IT企業との協業が加速している。

 両社が開発した保険サービス「AIほけん」は、スマホ画面上で利用者が簡単な質問に答えるだけで、利用者に適した保険商品を自動的に提案する。事故やけが、所有物の盗難、ゴルフや遭難、老後などのリスクを補償する8種類の保険サービスの組み合わせと、月額料金を「おすすめプラン」として表示する。

 また、利用状況や家族の成長などの変化に応じて、定期的に補償内容の見直しなども通知。月額保険料は最安で100円から。ドコモの携帯回線の契約者以外でも、ドコモが提供する「dアカウント」と呼ばれるサービスの利用登録をしていれば利用できる。

 記者会見した東京海上日動の広瀬伸一社長は「AIほけんを通じ、多様化・高度化するお客さまのニーズに対応していく」と述べ、今後も両社のノウハウを組み合わせた保険サービスを提供する方針を示した。

 国内の損害保険市場は人口減少の影響を受け、主力の自動車保険や火災保険が今後、大きく減少することが予想されている。特に若い世代の車離れに伴う保険離れも懸念されており、スマホで手軽に保険に加入できるサービスを提供しようと、損保各社と大手IT、通信企業との協業はここにきて一気に進んでいる。

 昨年4月には損保ジャパン日本興亜が無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)と業務提携し、スマホのアプリ上でレジャー関連などの保険商品を先駆けて販売。今年2月にはディー・エヌ・エー(DeNA)と提携し、カーシェア事業に乗り出すなどIT企業と組んだ事業の拡大を積極化している。

 三井住友海上火災保険もヤフーと昨年12月に提携しており、ヤフーのショッピングサイト上で簡単に保険加入できるサービスを今年度内に開始する予定だ。あいおいニッセイ同和損害保険もKDDIと提携し、スマホで加入できる保険商品の開発を進めている。

 近年はサイバー攻撃や自動運転車の普及など高度化した新たなリスクへの保険対応も急務となっており、損保各社とIT企業との協業は今後も拡大しそうだ。(西村利也)

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