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トヨタ、水素エネ普及に「ミライ」2代目来年末発売へ 全面刷新で「買いたい」車目指す

東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
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 トヨタ自動車は11日、水素を燃料として二酸化炭素を出さずに走る燃料電池車(FCV)「ミライ」について、来年末に全面改良した2代目を発売することを明らかにした。FCVは「究極のエコカー」とされ、トヨタは初代を世界初の量産FCVとして平成26年に発売し、これまでに世界累計約1万台を販売してきた。2代目は国内での水素社会実現を後押しする「月1千台規模」との目標実現のため基本構造やデザイン、部品まですべてを見直すとしており、開発担当者は「FCVかどうか関係なく『買いたい』と思われる車にする」としている。

 価格は未定。試作車を、今月24日開幕の東京モーターショー内の近未来生活体験エリア「フューチャーエキスポ」で展示する。

 初代に比べ、車体を低重心にしたほか、カラーも深みのある青色にして、スポーティで高級感のあるつくりとした。室内も広げ、乗車定員は従来の4人から5人になる。性能面でも加速性や制動性能などを見直し、燃料電池システムも一新。航続距離は約650キロだった初代より約3割向上させるとしている。

東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
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 排気ガス規制が世界的に厳格化されるなか、トヨタは充電して走る電気自動車だけでなく、走行時に水しか排出しないFCVを次世代環境車の本命と位置づけている。どこでも生産できる水素の普及は日本のエネルギー問題解消にも貢献するとみているが、普及には水素ステーションなどの供給網づくりと、車両増加が並行して進む必要がある。

 供給網については平成30年、トヨタや日産自動車、ホンダなどが国内ステーション整備加速のため新会社を設立。計画中を含め約150カ所まで増えている。

 一方、トヨタは車両増を見据えてFCバスなども生産しているが、本格普及には乗用車の拡大が欠かせない。しかし市販乗用車のFCVはミライとホンダ「クラリティ フューエルセル」、韓国・現代自動車「ネクソ」に限られている。

 こうしたなか、トヨタは2代目ミライで台数を大きく増やすことを重視。田中義和チーフエンジニアは「すべての部品を設計し直し、量産に向け作りやすくした。水素社会実現を牽引したい」と話す。

東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
東京モーターショー2019で初公開されるトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI Concept」=東京都江東区(佐藤徳昭撮影)
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 トヨタは燃料電池車全体の生産体制としても、高圧水素タンクなど基幹部品の生産設備を来年稼働を目指して新設中。販売国拡大に向け海外での実証実験も進めている。(今村義丈)

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