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リニア水問題 JRの回答「赤点」と知事 静岡

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題でJR東海から届いた最終回答について、静岡県の川勝平太知事は10日の定例会見で「赤点です」とし、不十分との認識を示した。その上で「今の回答では(南アルプス)トンネルを掘れる状態ではない」と、JR側が強く望む早期着工は認められないとする従来の考えに変わりはないと強調した。

 川勝知事は「前の回答案と比べるとJRが今できる最も丁寧な対応だと思う」と同社の努力は認めたものの、「回答それ自体を受け入れられるかどうかは専門部会で議論していただく」と判断を保留した。12、13の両日に開かれる県中央新幹線環境保全連絡会議では、専門家委員とJR側が回答内容について話し合う。

 トンネル湧水の全量を大井川に戻すことが着工の前提だとする県や利水者団体が問題視するのは、JR側が工事中の一定期間、県境付近のトンネル湧水が他県に流出するのはやむを得ないとしている点。JR側は回答の中で「県境付近の湧水については、引き続き検討し、静岡県や大井川利水関係協議会などと意見交換する」と記しただけで、「全量戻し」を確約していない。

 この点について川勝知事は「具合が悪い。どのようにして全量を戻すのか、技術的な裏付けがない回答になっている」と不満を漏らした。その上で、全量戻しに向けてJR側が具体的方法を提示し、専門家の助言を受けながら実現可能性を検討すべきとの持論を展開した。

 また、令和9年の開業予定に向けて静岡工区の早期着工を望む沿線自治体に対し、「今は(大井川の流量減という)不測の事態が起こっているとの共通認識を持ってほしい」と本県の立場に理解を求めた。

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