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三菱航空機、100機受注へ米社と協議

 国産初のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)は6日、70席級の新機種「M100」について、米航空会社のメサ航空から100機受注する方向で協議を始めたと発表した。受注が決まれば約3年ぶりで、売上総額は4千億円規模になる見通し。納入開始は令和6(2024)年を予定している。

 スペースジェットは、先行開発中の90席級「M90」を407機受注済み(基本合意含む)。ただ開発の遅れに伴い、既存顧客への対応を優先してきたこともあり、平成28年以降は受注が途絶えている。てこ入れを図るため6月にM100の投入方針を発表していた。

 三菱航空機は、メサ航空との商談成立を反転攻勢の契機としたい考えだ。まとまれば久々の受注となるだけでなく、開発遅れで漂う重苦しいムードも払拭できる。M100はM90以上の販売が期待されるだけに、受注獲得に全力を尽くす。

 M100は、使用される航空機の座席数が制限されている米国を意識したモデルだ。その市場規模がずば抜けて大きいことを考えれば、こちらの方が主力となる可能性が高い。まだ開発を打ち出したばかりだが、まずは幸先の良いスタートを切りつつあるといえる。

 しかも70席級は競合が開発しておらず、投入後は需要を総取りできそうだ。三菱航空機はメサ航空とは別の北米顧客ともM100を15機販売する方向で協議を進めているが、いずれにしても商談が成立すれば初となる。

 来年半ばにM90の初号機納入が迫る中、三菱航空機は近く運航に必要な型式証明(TC)取得に使う試験機を増やす方針。6月には親会社の三菱重工業がボンバルディア(カナダ)の小型機事業買収を決め、顧客サポートも強化している。

 ただ、スペースジェットの開発費は7千億円規模に膨らみ、採算ラインとなる受注機数は1500機程度まで上がっているといわれる。「かき入れ時」である今のうちに、より多くの受注獲得を目指す。(井田通人)

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