PR

ニュース 経済

「関空はインバウンドでなくアウトバウンド想定」運営会社社長

インタビューに答える関西エアポートの山谷佳之社長=関西空港(鳥越瑞絵撮影)
インタビューに答える関西エアポートの山谷佳之社長=関西空港(鳥越瑞絵撮影)

 関西国際空港が4日で台風21号での被災から1年、開業25年を迎えたのを受け、関空、大阪(伊丹)、神戸の3空港を運営する関西エアポートの山谷佳之社長は同日までに産経新聞のインタビューに応じた。山谷氏は台風を教訓に「災害時に現場の努力を支える態勢を築く」と決意を述べたほか、3空港について「旅客需要を見定めながら一つの空港システムを目指す」との方針を語った。主な一問一答は次の通り。

 --台風21号への対応で何が問題だったのか

 「台風前から緊急時の社内のチーム編成を検討するなど、それまでの危機対応を見直していたが、あそこまで浸水、停電するとは予想せずショックだった」

 --航空会社との連携が不十分だったとも指摘されている

 「今年4月に策定した新事業継続計画(BCP)で、空港に入る30機関による総合対策本部の制度を設けた。6月の20カ国・地域(G20)首脳会議での各国特別機の受け入れ、8月の台風10号への対応では、うまく情報共有ができたのではないか」

 --今後の防災面の課題は

 「昨年の台風では現場のだれ一人逃げず、夜を徹して復旧作業に当たった。現場の社員を支える経営者でなくてはならず、その態勢をつくる。非常時に社長に権限を集中させたのはその一環だ」

 --関空第1ターミナルの改修はどんなものに

 「現在の設計は伊丹の廃港を前提に、日本人を国内線で受け入れ、国際線で海外に送り出す『アウトバウンド』を想定しており、インバウンド(訪日外国人客)が急増する現状に対応できていない。国際線と国内線の配分を調整していかないといけない」

 --2期島に第3ターミナルを建設すべきだとの意見もあるようだが

 「第1ターミナルの改修で(旅客を)まかなえず、第2でも不足だとなれば当然、2期島に新しいターミナル施設をつくっていく。必要なものはきちんと投資をしていく。時期がどうなるかはまだ言い切れない」

 --関西3空港一体運営の方向性は

 「3空港それぞれの特色、歴史を踏まえて話を進めたい。関西での一つの空港システムをつくる必要があるが、一足飛びに進めるのは難しく、将来の需要を見定めたい。外国人客を関空で受け入れ、関西各地に送り出す現在のビジネスモデルは継続したい」

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ