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天然ワカメのストック実験に成功 島根県 

島根県水産技術センターなどが行った天然ワカメの高密度ストック実験(同センター提供)
島根県水産技術センターなどが行った天然ワカメの高密度ストック実験(同センター提供)

 島根県水産技術センターは、民間の加工業者などと共同で、天然ワカメの鮮度を保つ新しい保存技術の実証実験に成功した。ワカメは鮮度が落ちやすく、ストックしづらい問題があったが、これを解消することで、漁師や加工業者らの仕事の効率化や収益増につながると期待されている。

 同県隠岐地方の天然ワカメは、養殖モノより香りが高く肉厚なことから人気があり、最近は漁獲量も増え販売も好調。しかし、天然ワカメは一度に多く獲れても、鮮度が落ちやすいため、関係者は出荷した余りの扱いや獲りだめができないことに悩んでいた。

 このため、同センターでは昨年から、民間業者の協力のもと、鮮度を落とさないストック技術の開発に着手。天然ワカメが酸欠にならないための最適な環境の調査・研究を進めた。

 この結果、気体を液体に効率よく溶かし込む工業用ミキサーを使って、高濃度酸素海水(酸素濃度約300%)を作製し、この海水の中でストックすると酸欠が防げることがわかった。さらに、海水冷却装置によって約10度まで海水を冷却することで、細菌の増殖が防げることも判明。こうした技術を組み合わせることで、24時間後まで品質維持する「高密度ストック」に成功したという。

 今後、新技術が本格的に導入されれば、しけで漁に出られなくても前日に獲りだめが可能となり、加工会社への継続的な供給もできる。同センターは「漁師にも加工業者にもメリットは大きく、隠岐の天然ワカメのブランド力アップに貢献できる」と話している。

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