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慶大発のスパイバー 人工タンパク質繊維のパーカーをゴールドウインと共同開発

人工タンパク質繊維を使った「ムーン・パーカ」について説明するスパイバーの関山和秀代表執行役(右)=29日、東京都港区(松村信仁撮影)
人工タンパク質繊維を使った「ムーン・パーカ」について説明するスパイバーの関山和秀代表執行役(右)=29日、東京都港区(松村信仁撮影)
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 慶應義塾大学発の素材ベンチャー、スパイバー(山形県鶴岡市)は29日、4年前からゴールドウインと共同開発を進めていた人工タンパク質繊維を使ったパーカーが世界で初めて完成したと発表した。

 「ムーン・パーカ」との製品名が付いたこのウエアの表地に使われている独自開発の繊維「ブリュード・プロテイン」は、石油や動物由来の素材を使わずに、植物や微生物のタンパク質の分子構造を操作することで、ナイロンに近い質感や機能を実現させた。ポリエステル100%の裏地には、宇宙から見た地球の絵をあしらった。

 抽選で50着を限定販売する。10月31日までに特設サイトで申し込みを受け付ける。色はムーンゴールドのみで、S、M、L、XLの4サイズを用意した。価格は15万円(消費税別)。

 両社は6月に人工タンパク質繊維を使ったTシャツを250枚限定で販売した。都内での記者発表会でスパイバーの関山和秀代表執行役は「開発にあたっては着心地よりも耐久性や材料としての安定性を重視した。アパレルの世界では遜色なく使えるレベルには到達できたと考えている」と語った。今後は自動車分野などでの採用を目指す。

 スパイバーはクールジャパン機構などから総額100億円超を調達し、タイで人工タンパク質繊維の量産工場の建設を進めている。ゴールドウインの渡辺貴生副社長は今後のスパイバーからの材料調達について、「2021年の稼働開始後には上質なコットンやウールとほぼ同等の原料価格になると考えており、25年ごろまでにはほとんど全てのアイテムに使用できるようにはなるはず」との見通しを明らかにした。

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