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宇宙ロボットベンチャーのGITAI 来年末ISSで実証実験へ

 宇宙ロボットベンチャーのGITAI(ギタイ、米カリフォルニア州)は、開発中の宇宙ロボットの実証実験を早ければ来年末にも国際宇宙ステーション(ISS)で実施する。そのための費用を6月末にベンチャーキャピタル(VC)などから総額410万ドル(約4億3000万円)を調達した。

 ギタイが開発するロボットは高さ約1・7メートルで長さ約90センチの腕2本を持ち、上半身の重さは約30キロ。ISSの船内および船外作業を宇宙飛行士に代わって担えることを目指している。ロボットの上部にあるカメラで撮影した画像をゴーグルのようなかたちのディスプレーに表示。それを見ながら、遠隔でロボットを操作する。

 このほど公開された試作6号機では、2本の腕で引き出しを開けたり、袋のファスナーを引っ張ったりのほか、ケーブルの抜き差しやスイッチ操作、工具を使ったねじ回しといった作業ができる。最終的には「宇宙飛行士の作業の7割をロボットに置き換える」(中ノ瀬翔最高経営責任者=CEO=)ことを開発目標としている。

 宇宙空間に人を送り込むには50億円以上の費用がかかるとされるが、ロボットだと2000万~3000万円程度で済むとされ、宇宙飛行士に関する費用、さらに船外作業の身体的な負担軽減にも役立ちそうだ。

 令和5(2023)年頃の実用化を目指して、すでに7号機の開発に着手。6号機では部品などの自社開発比率は50%だったが、これを80~90%にまで引き上げ、より安定した稼働ができるよう完成度を高める。調達した資金の一部は7号機の開発にもあてる。

 資金調達は第1回目の大規模な「シリーズA」と呼ばれるもので、スパイラル・ベンチャーズ・ジャパン(東京都港区)、日本政策投資銀行系のDBJキャピタル(同千代田区)、コーラルキャピタル(同)のVC3社と電力大手の電源開発が出資した。

 ギタイは平成28年7月に設立。中ノ瀬翔最高経営責任者(CEO)はインドでITベンチャーを起業した経験も持つ。本社は米国だが、東京都内に日本国内の拠点がある。30年12月に宇宙航空開発研究機構(JAXA)と共同研究契約を結んでいる。

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