PR

ニュース 経済

金高騰、6年4カ月ぶりの水準 米中対立や米利下げで資金が流入

金が高騰。6年4カ月ぶりの高値水準となった
金が高騰。6年4カ月ぶりの高値水準となった

 米債券市場で景気後退の予兆とされる「逆イールド(長短金利の逆転)」現象が起き、金融市場全体が不安定な値動きを続ける中、「安全資産」の金が輝きを放っている。米中の貿易や通貨政策をめぐる対立などで世界経済の先行き懸念がくすぶる中、行き場を失った投資マネーの受け皿となっている。(米沢文)

 15日の米ニューヨーク市場で、金先物価格は前日比3・4ドル高の1オンス=1531・2ドル(約16万円)と連騰した。6年4カ月ぶりの高値水準だ。

 逆イールドの発生が市場に緊張感をもたらし、投資家をリスク回避へと突き動かした。株式などのリスクの高い資産から引き揚げた資金を振り向ける先として、金が選ばれている。

 特定の国や団体の信用に基づかない金は金利を生まず、「無国籍通貨」とも呼ばれる。価格面では米国金利と逆方向に反応する傾向がある。

 米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが濃厚になった6月以降、金価格上昇の勢いが強まった。8月に入り、トランプ米大統領が「第4弾」となる対中制裁関税を9月1日に発動することを突如表明し、金融市場は混乱。一方、金価格は7営業日連続で1500ドル台をつけた。

 問題はこの金の上昇相場がいつまで続くかだ。商品アナリストの小菅努氏は「米国の金融政策が利下げに転換し、米国の実質金利は低下している。金価格の流れは上向きだ」と述べ、年内にさらに100ドル程度の上昇を見込む。

 一方、エコノミストの豊島逸夫氏は「先物主導で相場が上がってきた。トランプ大統領が対中政策を軟化したり、米国の利下げが遠のく場合には、表層雪崩のような売り戻しが起きても不思議ではない」と警戒を呼びかける。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ