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【経済インサイド】進化続けるノンアルビール 好みに対応、ファン開拓へ

 サッポロビールは27年5月、業界初となる特定保健用食品(トクホ)のノンアルビール「サッポロ プラス」を発売した。食物繊維により糖の吸収を穏やかにする。

 ただ、トクホは健康の維持増進に役立つ科学的根拠や効果について国が審査するため、時間や手間がかかる。そこで、各社が目を向けたのが、事業者の責任において商品情報を消費者に表示できるよう、27年に制度が始まった機能性表示食品だ。

 消費者庁の機能性表示食品の届け出情報によると、サッポロは「尿酸値を下げる」機能をうたったノンアルビール「うまみ搾り」を申請中。含まれるプリン体が尿酸値を上げて通風の原因になるとビールが敬遠される状況を逆手にとった。

 また、キリンは熟成ホップエキスに体脂肪低減効果を確認した自社の研究技術を生かし、「お腹(なか)まわりの脂肪を減らす」機能をうたった「カラダFREE」を申請中で、「年内の発売を目指す」(広報)という。

 10月の消費税増税では、酒類であるビールは10%に税率が上がるが、炭酸飲料扱いのノンアルビールは軽減税率対象で8%と、値頃感もアピールポイントだ。

 アサヒビールは、ノンアルビールの「アサヒ ドライゼロ」を7~8月、前年実績比1割増産中。ノンアルビールの飲用者は、25%がビール類、18%はチューハイやカクテルなどを併飲していることが判明。普段はビールを飲まない若い世代などにも、飲み過ぎ防止の「次の一杯」にノンアルビールを選択してもらい、ビールファンの開拓につなげる狙いだ。(経済本部 吉村英輝)

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