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永遠の輝きに陰り ダイヤモンド業界が衰退している

 それまで、女性がターゲットだった婚約指輪に対して、男性向け婚約指輪という新しいジャンルを注目させるきっかけを作った。男性カップルの場合、両者が婚約指輪を購入するため、2倍の売り上げが期待できる。実際に、低迷していた婚約指輪の売り上げを11%増に回復させている。

 ただ、言うまでもなく、ティファニーのように、既存とは異なる顧客を開拓して売り上げを伸ばすというのは、そう簡単なことではない。

 米国では多くの場合、婚約指輪を取り扱うのは、地元のみで展開するような小規模な宝石店だ。そのため、大手ラグジュアリーブランドのように、大々的に広告キャンペーンを展開するなんてことはなかなかできない。

 そもそも、ミレニアル世代はダイヤモンドを敬遠する傾向があるという。例えば、ダイヤモンドを購入するプロセスが気に入らないようだ。

コントロールできない状況に違和感

 ダイヤモンドという高額商品を購入する際は、独特のプロセスを踏むことになる。大抵の場合、店員と1対1でショーケースの中の商品を指定しながら選ぶ。勝手に商品を触ることは許されず、自由に見て回ることができない。

 店員との間には、微妙な距離感と緊張感が存在する。場合によっては、個室でやり取りが行われることもある。他の買い物のように、自分の好きな時に好きなように買うことができないのだ。

 ミレニアル世代には、そうしたコントロールができない状況に違和感を覚える人が少なくない。そして、購入プロセスのわずらわしさから、婚約指輪をあきらめて別の物へと指向を変えてしまうこともあるという。もっとも、結婚に際して永遠の愛の証を求めるのなら、別に婚約指輪ではなく、バケーションや他の品物であってもいいはずだからだ。

 またこんな問題もある。ダイヤモンド業界はネット対応に遅れているのだ。一般的に何か購入するときは、インターネットで情報を検索してリサーチすることが多い。それから、店舗へ足を運んだり、ネット通販で商品を購入したりするのが今どきは普通になっている。

 しかし、ダイヤモンド業界では、インターネットでは十分な情報が提供されず、ネット通販も盛んではない。数千ドルもするダイヤモンドを買うのに、商品の詳細であったり、着用した場合のイメージを想像できるような、商品を購入するための後押しが乏しいのだ。そのため、ダイヤモンドなど高級宝飾品のネットでの売り上げは、業界全体の10%ほどしかないという。

 デジタルネイティブな若者にとって、ネットでのプレゼンスが低いものは、この世に存在しないも同然だと言っていい。つまり、ダイヤモンド業界はミレニアル世代にアプローチする大きなチャンスを逃していることになる。

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