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香港・マカオIR大手、世界展開狙う 日本にも

 カジノを含む統合型リゾート(IR)で日本参入を目指す香港大手2社が、事業の世界展開を加速している。両社はマカオを主力市場としているが、収益源を多角化しつつ、国際企業としてのイメージアップも図る狙いがある。海外企業の株式取得にも動き出しており、ライバルの米国勢に対抗する姿勢を鮮明にしている。(黒川信雄)

 「われわれは一層の国際化を図る。世界市場における投資機会を常に模索している」

 5月末、香港IR大手メルコリゾーツ&エンターテインメントは豪州大手クラウン・リゾーツの発行済み株式19・99%を約1300億円で取得。発表直後、同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は産経新聞の電話取材にそう強調した。メルコは取得株式をさらに上積みする計画という。

 メルコリゾーツは大阪府・市が4日、IR参入を目指す企業として名前を公表した1社。ローレンス氏の父親は「マカオのカジノ王」と呼ばれるスタンレー・ホー氏で、メルコは現在もマカオが主要市場だ。

 ただローレンス氏は、ロシア(その後撤退)、フィリピン、キプロスなどにも事業を拡大。今回のクラウンへの出資を通じ「豪州IRを訪れる上顧客を日本市場に引きつけることが可能になる」と強調する。

 香港のライバル、ギャラクシー・エンターテインメント・グループも日本市場参入を視野に国際展開を図る。ギャラクシーは昨年5月、5%出資するモナコのIR企業と共同で日本市場進出を目指すと表明。欧州のIRのイメージが、日本で受け入れられやすいとの判断が背景にあるという。ギャラクシーは昨年4月にも、米ウィン・リゾーツの株式4・9%取得した。

 中国本土ではカジノが禁止されており、IRが運営されているのは一国二制度下にあるマカオのみ。IRの運営事業者も、大手は香港に本社を持つメルコ、ギャラクシーの2社に絞られ、両社の主要市場も中国本土のカジノ客の受け皿となってきたマカオだ。

 ただライセンス制度により参入できるIR事業者が絞られ、かつ中国人客が潤沢なマカオは、事業者側には極めて魅力的な市場だったことも事実だ。メルコ、ギャラクシーはそのような環境で成長し、国際市場に打って出る力を蓄えたという側面が強い。

 ローレンス氏はクラウン株取得をめぐり、「1週間の協議でクラウン側と合意した」とも述べ、自社の財務基盤の堅固さを強調した。

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