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ルノー株主総会 日産改革案に不満、ボロレCEOも委員会メンバーとすることが賛成の条件

フランス自動車大手ルノーの販売店に掲げられたロゴ=2016年3月、南部ニース(ロイター=共同)
フランス自動車大手ルノーの販売店に掲げられたロゴ=2016年3月、南部ニース(ロイター=共同)

 フランス自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長が、12日の株主総会で日産自動車との「友好関係」を強調した背景には、白紙になった欧米大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合案を復活させ、日産への影響力も強めたい思惑がある。ルノーの筆頭株主であるフランス政府はFCAとの統合にあたり、ルノーと企業連合を組む日産の同意が必要と主張。スナール氏は仏政府の意向を尊重する考えだ。

 「(日産と)対話していきたい」

 スナール氏は総会で笑顔を見せながら、日産に対し友好的な発言を繰り返した。日産がガバナンス改革のために設置する委員会の人選には「自分だけが入っており、ボロレ最高経営責任者(CEO)が入っていない」と注文をつけたものの「決して戦いを挑むわけではない。方向性には賛成だ」と釈明した。

 日産の協力を得て、FCAと経営統合の再交渉を進めたい思惑がにじむ。ルメール仏経済・財務相は統合にあたり、FCAの提案はルノーと日産の提携関係を尊重していないと難色を示していた。経営統合案が撤回に追い込まれたのは、日産が慎重な姿勢を崩さなかったことがある。ロイター通信によると、ルノーとFCAは統合案を復活させ、日産の承認を確保するための方法を模索しているという。

 その一方、友好的な発言の裏には日産への影響力を強めたい思惑も透けてみえる。スナール氏は総会で2015年のルノー、日産の基本合意について触れ、ルノーの日産への影響力が引き下げられたとの認識を示し「私なら会長として、ルノーの役割を薄めることはしない」と不満を示した。(ロンドン 板東和正)

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