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低迷「つかしん」を復活させたグンゼ 肌着メーカーが商業施設で独自手腕

 つかしんの半径5キロメートル圏内には「イオンモール伊丹」(伊丹市)、「あまがさきキューズモール」(尼崎市)など競合SCがひしめくが、30年度は来客数が1321万人となり、再開業時から186万人増加。売上高は257億円で、再開業後の最高を更新した。

競合店が共存

 「他店と同じことをしていては生き残れなかった」

 つかしんの運営を担うグンゼ子会社、つかしんタウンクリエイトの深山隆造社長はこう打ち明ける。

 他のSCは集客の核に映画館などを据える中、つかしんは商店街の機能を取り込もうと、地元の商店などに出店を呼びかけた。当初は「今さら…」と入居を断られたが、客数や食品販売の伸びを示し、人気店の誘致につなげていった。

 さらに、同業種のテナントをあえて同居させる奇策も推し進めた。食品スーパーと生鮮品店、子供服の「西松屋」と「バースデイ」、カフェの「スターバックス」と「タリーズ」など、他のSCにはない競合が多い。客を食い合う恐れもあるが、店舗側が品ぞろえを変えるなど差別化し、共存しているという。深山氏は「選択肢の多さは客にとって利点。見比べられる店が多いことが来店の動機になる」と狙いを語る。

 グンゼは繊維事業以外に、商業施設の開発・運営など「ライフクリエイト事業」にも力を注ぐ。SCはつかしんを含め全国3カ所、スポーツクラブは国内外に24店舗を展開し、連結売上高の約1割を占める。

 近年はサービスや体験を買う「コト消費」を強化。つかしんでは28年11月、親子で遊べる約2千平方メートルの室内公園を新設し、昨年11月には4億5千万円を投じて温泉施設に別館を建てた。滞在時間を延ばして客単価を上げる狙いだ。

 目指すのは一日中楽しめる商業施設。深山氏は「客にとって、自宅や職場の間にある“サード・プレイス”(第3の居場所)でありたい」と話している。

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