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低迷「つかしん」を復活させたグンゼ 肌着メーカーが商業施設で独自手腕

商店街のような売り場が魅力となっている=4月9日、兵庫県尼崎市の「グンゼタウンセンターつかしん」(田村慶子撮影)
商店街のような売り場が魅力となっている=4月9日、兵庫県尼崎市の「グンゼタウンセンターつかしん」(田村慶子撮影)
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 兵庫県尼崎市の大型ショッピングセンター(SC)「グンゼタウンセンターつかしん」が、低迷を脱して業績を堅調に伸ばしている。つかしんはバブル期に新コンセプトの郊外型SCとして鳴り物入りで開業したが、その後に主要テナントが撤退するなど迷走。現在は、施設を保有する肌着メーカーのグンゼが再建を進め、来客数、売上高とも上昇基調が続いている。他のSCにはないテナント構成で、独自の魅力を放っている。(田村慶子)

商店街のにぎわい

 「いらっしゃい、いらっしゃい。お買い得だよ」

 青果店や精肉店が客を呼び込むにぎわいは、SCというよりも商店街のようだ。大根2本100円、イチゴ1箱(4パック)700円…格安の品も多く、子連れの家族や高齢の夫婦らが買い物を楽しんでいる。

 つかしんでは延べ18万7千平方メートルの施設に180店舗が入居。小規模店のほかに、核テナント「平和堂」などスーパーも2軒あり、食品の品ぞろえが際立つ。

 現在のつかしんの前身は、昭和60年に国内初の郊外型SCとして開業した旧「つかしん」。グンゼが塚口工場跡地を再開発して建設し、中核テナントとなった西武百貨店を擁するセゾングループが、新しい消費文化の創出に挑んだ。施設名のつかしんはコピーライターの糸井重里氏が命名。映画館と地上を結ぶ巨大エスカレーター、南欧風のパティオ(中庭)などの設備は、暮らしとレジャーが融合した街を体現した。

 開業当初はバブル景気の追い風もあって大盛況で、同店を模したSCも全国各地に誕生した。だがバブルが崩壊し、入場者数は平成2年の1200万人近くから、その後は下降線に。売上高も同年の約400億円をピークに、4分の1ほどにまで激減した。

 このため16年に西武が撤退し、施設所有者のグンゼが運営を継承。18年に現施設名で再オープンした。

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