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二輪日本勢、東南アジア注力 新興国での需要掘り起こし目指す

ヤマハ発動機が生産能力増強を決めたフィリピンの二輪車工場。若者が多い同国の需要に合わせカラフルなスクーターが流れ作業で作られている=23日、フィリピン・マルバール
ヤマハ発動機が生産能力増強を決めたフィリピンの二輪車工場。若者が多い同国の需要に合わせカラフルなスクーターが流れ作業で作られている=23日、フィリピン・マルバール

 【マルバール(フィリピン)=今村義丈】日本の二輪車メーカーが東南アジアで攻勢をかけている。ヤマハ発動機は23日、需要増が著しいフィリピンでの生産能力倍増を発表。ホンダは年内のベトナムから順次、東南アジアに電動車を導入する。かつて最大だった中国市場は自動車シフトが進み、成長が続くインドも地場企業が躍進してきた。日本勢は新興国での高シェア維持のため、あの手この手で需要掘り起こしをはかっている。

 増産計画を発表したヤマハ発の現地法人、ヤマハ・モーター・フィリピンの大杉亨社長は「高品質を提供し続け、勢いを維持する」と意気込む。約31億円を投じて工場を拡充し生産能力を現在の40万台から来年7月に80万台に増やす。昨年約54万台だった現地での販売台数は、輸入も含めて100万台に伸ばす考え。同社はガラス張りの整備場や愛好家の集まるカフェを併設した専売店など「見せて体感させる」アフターケアも展開。現地でのシェアは34%と、首位のホンダ(37%)に迫ってきた。

 フィリピンの昨年の需要は前年比14%増の約226万台。ヤマハ発は得意のスクーターをてこに、ここ5年で販売台数増が20%を超える年もある。背景には、経済発展に整備が追いついていないインフラと、平均年齢24歳という若い国柄がある。渋滞が慢性化しており、ギア操作不要で初心者向けのスクーター型の需要が激増。スズキも昨年、新型を投入した。

 中国では生産が最盛期からほぼ半減の1500万台に低迷する一方、東南アジアの需要増が際立つ。矢野経済研究所の予測では、2025年の世界生産台数は17年比で約3割増の7417万台となる見通し。

 だが、合計で世界シェア5割を占める日本勢も安泰ではない。インドのヒーロー・モトコープは近年、首位のホンダに迫る勢いで急成長中だ。

 環境規制強化も予想され、電動化も競争ポイント。川崎重工業を含む日本の4社は4月、電動二輪の交換式バッテリー規格の会議体を設置。ホンダは今年度上期にもベトナムでリース形態で電動車を導入予定だ。電気が通っていない地域でのバッテリー活用も視野に入れる。

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