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【令和経済のキーワード】「金融の民主化」ユーザー目線より大切に フィンテック協会の丸山弘毅会長

フィンテック協会の丸山弘毅会長
フィンテック協会の丸山弘毅会長

 平成はテクノロジーの分野で、インターネットやスマートフォンが登場するなどいろいろなモノが出てきた時代だ。令和はこうした技術を前提として、現金などアナログベースの社会から、デジタルを前提にビジネスや社会が大きく変わっていく時代になるだろう。

 そこで起きるのが「金融の民主化」だ。昔は金融機関とユーザーの間に大きな情報の非対称があったので、情報を持っている金融事業者がルールをつくり、それに消費者が乗っかるしかなかった。しかし、今後は金融以外の業界もいろんな便利なサービスを提供するようになり、ユーザーはそれらを比較しながら、より便利だと思うものを使うようになる。これまで以上にユーザー目線というのが大切になってくるだろう。

 特にキャッシュレスが進み、お金がデータとつながれば、非常に便利な世の中になる。例えば、欲しい商品をネットで調べ、店に予約すると同時に支払いも済ませてしまい、店では受け取るだけ。レジで並んだりレシートを受け取ったりする必要もなくなる。日本は預金が多く投資が少ないといわれているが、家計がデータ化されることで、資産が可視化されて一部を投資にも回してみようという発想になるかもしれない。

 企業が適切な値決めをする上でも重要だ。例えば自販機でジュースを100円から値上げする際、適正価格が107円だったとしても現金で支払うことを考えれば企業は区切りの良い110円に値上げする。すると適正価格よりも高くなる。逆に100円のままだと事業者が無理をしていることになる。キャッシュレスなら107円という価格設定も可能だ。

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