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【経済インサイド】混迷極めるルネサス 半導体工場、異例の生産停止

 ただ、近年は合理化や事業の選択と集中が奏功して一定の利益が出ており、29年2月に約3600億円、今年3月には約6900億円でそれぞれ米半導体メーカーを買収するなど“攻め”の姿勢もみられていた。それだけに、生産停止が報じられた3月7日の株式市場は驚きをもって受け止め、当日のルネサス株は大きく値下がりした。

 昨年秋以降に目立ち始めた中国の景気減速は、主力製品で自動車や産業機器の制御に使う「マイコン」の販売にも悪影響を及ぼしている。それでも第1四半期(1~3月期)が売上高の底で、第2四半期(4~6月期)に向け回復していくとみているが、問題は7月以降だ。

 米中貿易摩擦や英国のEU(欧州連合)離脱などもあり、先が読めないという。呉社長は「生産一時停止の実施も(先が読めないという)考え方の延長線上にある」と、最悪のケースを意識した対応であることを強調する。

 同社は需要を楽観的に読み過ぎたせいもあって、28年の熊本地震後に過剰な在庫を抱え込み、昨年下期は稼働率を落として削減に追われた。おかげで在庫は適正水準に戻ったが、稼働率は前工程で第1四半期で6割強に落ち込んでいる。

 半導体工場は稼働に膨大な電力や水を必要とする。従業員を一時帰休させる間は月給の8割程度の休業手当を支給する見通しで、財務的な負担は決して小さくないが、膨大なコストをかけて工場を動かすよりはプラスと判断した。

 今のところ、停止期間は「それ(当初の想定)よりかなり短くなりそう」(呉社長)という。

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