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【検証エコノミー】新生「日本製鉄」多難な船出 米中摩擦の影響懸念インド進出の成否が鍵

新日鉄住金から社名変更した日本製鉄の入社式=1日午前、東京・丸の内
新日鉄住金から社名変更した日本製鉄の入社式=1日午前、東京・丸の内

 新日鉄住金から社名変更した国内鉄鋼最大手の日本製鉄が先月、新たな歴史に向け再スタートを切った。社長として率いるのは、同じ日に副社長から昇格した橋本英二氏。海外経験が豊富で、タフネゴシエーター(手ごわい交渉人)として知られた同社の切り札だ。しかし米中貿易摩擦や中国の過剰生産など、業界を取り巻く不安要素は多い。「日本発祥の製鉄会社として世界で勝負する」という社名変更の目的を達成するのは簡単ではない。

 「厳しい見通しも現実としてしっかり受け止め、どうやったら解決できるか、あきらめずに粘り強くやり遂げていただきたい」

 社名を変更した4月1日に東京都千代田区の本社で行われた日本製鉄の入社式。橋本氏は「事上磨錬」という言葉を引用し、出席した「一期生」を激励した。これが社長としての初仕事だった。

 事上磨錬は中国明代の儒学者、王陽明の故事から生まれた言葉で、実際の行動を通してしか、知識や精神は磨けないことを指す。橋本氏が座右の銘とするこの言葉を持ち出し、新入社員に行動を促した背景には、先行きへの強い危機感があった。

 鉄鋼業界は、表面上は平穏さを保っているようにみえる。世界鉄鋼協会によると、昨年の世界粗鋼生産量は、前年比4・6%増の18億860万トンと2年連続で過去最高を更新。東京五輪向けの特需がある国内も堅調だ。

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