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なぜ出版不況の今、LINEが“小説ビジネス”を始めるのか?

 三木一馬氏がLINEの統括編集長に

 LINEオリジナル作品の制作に向けては、「ソードアート・オンライン」「とある魔術の禁書目録」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」といった人気作品を手掛けてきた、日本有数のライトノベル編集者である三木一馬氏(ストレートエッジ代表取締役社長)が統括編集長に就任。著者陣のサポートを手掛けていく。

 文芸作品向けの「LINE文庫」、ライトノベル向けの「LINE文庫エッジ」の2レーベルの立ち上げも決定しており、前者には相沢沙呼氏、日日日氏、shachi氏など約60人、後者には逢空万太氏、春日みかげ氏、みかみてれん氏など約40人が“公式作家”として所属する予定だ。

 すでに、LINE文庫からは蝉川夏哉氏の「さくら堂骨董品店奇譚」、LINE文庫エッジからは鎌池和馬氏の「魔道ハッカー>>暴け、魔法の脆弱性を」などの作品を今夏にもリリースすることが決まっている。

LINEノベルの公式Webサイト
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 著作物を提供する出版社は、KADOKAWA、講談社、新潮社、集英社、文藝春秋など9社。第1弾として、宮部みゆき氏が著した「小暮写真館」シリーズ(新潮文庫)をデジタル化し、LINEノベルから配信することも決まっている。

 有望な作家の発掘も目指す

 有望な新人作家の発掘も協力して行っていく方針で、提携企業の編集者は、一般ユーザーの投稿作品を読み、気に入った場合に書籍化のオファーを出すことも可能。オファーが届いている投稿者の情報は全ての提携企業に共有され、他の出版社もオファーを出すか否かを検討できる(待遇など他社オファーの詳細は閲覧不可)

 著者の開拓は“早い者勝ち”が当たり前だった出版業界の風土を変え、小説家志望者が最も自身に合った条件を選べるようにすることで、優秀な作家のデビューを支えていく。これまでの出版業界になかった取り組みだが、LINE広報担当者は「各社は喜んで協力してくれた」と明かす。

 舛田CSMOは「読者が小説やライトノベルの楽しさを知る機会を創出するほか、新たな才能を発見し、(才能ある新人の)作品を届けられるようにする」と語る。

 賞金300万円「令和小説大賞」新設

 LINEは同日、才能を発掘する施策の一環として、文学賞「令和小説大賞」を新設することも発表。第1回は4月16日~9月30日にかけて応募を受け付け、大賞受賞者には賞金300万円を付与する他、作品が映像化される権利も贈呈する。

 審査員は、LINEノベル統括編集長の三木一馬氏、LINEの森啓執行役員、日本テレビ放送網 プロデューサーの植野浩之氏、アニプレックス プロデューサーの高橋祐馬氏が務める。

「令和小説大賞」審査員のメンバー
「令和小説大賞」審査員のメンバー
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