PR

ニュース 経済

【検証エコノミー】北極圏LNG参画 官民で乱れる足並み 北方領土交渉のカード 対露制裁がリスク

 最大のリスクは、米国による対露経済制裁の行方だ。現行の制裁では、LNG事業は除外されている。ただ、今後、制裁対象に追加されれば、影響は避けられない。

 JOGMECの原田氏はヤマル2について「ロシア側の補助金や輸出税、法人税などの減税があって、初めて成り立つプロジェクトだ」と指摘する。こうした支援策が継続するかどうかやロシア側の政府保証なども三井物産や三菱商事が事業参画を決める条件となりそうだ。

 日本政府はロシア側から秋波を送られていた国営石油大手ロスネフチの株式の一部取得をスイスの資源大手グレンコアやカタール投資庁にさらわれた苦い経験がある。

 ノバテクは年内の最終投資決定を模索しており、6月に大阪で開かれるG20首脳会議の際には、ノバテクのミケルソン最高経営責任者(CEO)の来日も想定される。それまでに交渉で一定の成果を上げられるか。残された時間は少ない。(上原すみ子)

     

 ■ヤマルLNG2 ロシアの独立系ガス大手のノバテクが進める北極圏のLNG事業。生産能力は先行するヤマルLNGと同じ、約1650万トンで、2023年ごろの生産開始を目指す。17年12月に生産開始したヤマルLNGは、日本勢の権益取得はなく、LNGの直接購入契約もないが、プラント建設は日揮や千代田化工建設が参画し、国際協力銀行(JBIC)が海外輸出信用機関と共同で融資した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ