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【経済インサイド】転職・起業の新たな発想「他人に目標を立ててもらう」

 それを聞いた3人はそれぞれ自分だったらどのような目標を立てるかという視点で、「自動車関連の人脈をつくり、今の仕事を続けながら転職に向けて活動する」「付加価値を上げて転職しやすくするため、今とは別の専門性を身に付ける」「まず家族のいる名古屋に転勤の希望を出して、戻った上で転職するかをじっくり考える」と、三者三様の見解を提示した。それぞれの意見を聞いた上でコンサルティング会社勤務の男性は「転職するための強みを身に付ける」という目標を宣言した。

 当日参加した他のグループからは、「利害関係のない人が自由に話す場がいいと思った」(50代男性)、「やらなくてはいけないと分かっていても躊躇(ちゅうちょ)していたが、『やれ』といわれたので覚悟が決まった」(40代女性)、「自分と他人の頭が掛け合わされる感覚が面白かった。仕事以外での目標設定をすることがあまりなく、それを共有するというのも新しい感覚だった」(30代女性)といった感想が聞かれた。

 ■具体的な成果も

 具体的な成果も現れている。人材関連事業を手掛けるヒキダシ(東京都世田谷区)の木下紫乃代表取締役は、タニモクでのアドバイスをきっかけに「スナックひきだし」を開業。週1日昼間に開店する「昼スナ」で、ビジネスの一線で活躍する経営者など20代から80代まで、700人を超えるコミュニティーづくりを実現している。木下さんは「自分では無理だと思ったことを、他の人から目標として示されたのが新鮮で、やってみようという気になった」と述べている。

 タニモクで立てた目標を実行するのは本人次第だが、三石氏は「会員制交流サイト(SNS)でつながりを保ち、3カ月後や半年後にグループで振り返ると効果的」と一つの方法を示す。タニモクの実施方法自体は無料で公開するが目標実現の可能性を高めるため、パーソルキャリアが支援プログラムを提供することもある。今後ワークショップを月1回のペースで主催していく。学生や主婦向けといった対象の拡大も検討し、取り組み成功事例を増やすことでキャリア形成のための新しい方法として普及を図っていく。 (経済本部 佐竹一秀)

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