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大和ハウス、ガバナンスに緩み 巨額横領、出納担当女性の無断欠勤で発覚

中国の関連企業で巨額の横領が発覚した大和ハウス本社=13日、大阪市北区(渡辺恭晃撮影)
中国の関連企業で巨額の横領が発覚した大和ハウス本社=13日、大阪市北区(渡辺恭晃撮影)

 海外での資金流用という不正が判明した大和ハウス工業。少子高齢化で国内事業の先細りも懸念される中、海外事業に活路を見いだし、投資を活発化させていた矢先だった。合弁先を信じ切った末の“事故”で、海外事業でのコーポレートガバナンス(企業統治)の課題が浮き彫りになった。

 「ガバナンスの甘さがあった」。13日、大阪市内で会見した芳井敬一社長は苦渋の表情を浮かべた。今回、不正送金で使われたのはインターネットバンキング。その手法が発覚したのは偶然だった。

 関与が疑われている出納担当者の女性が、無断欠勤を続けたことがきっかけだった。「そんなに簡単にインターネットバンキングの口座を開けるとは知らなかった。女性が普通に出勤していれば、分からなかったかもしれない」(芳井社長)のが実態だ。

 出納担当者は中国の建設会社側が派遣。日本からも財務担当者は派遣されていたが、この女性が実際のお金の流れを管理していたという。設立後、関連会社は第1弾プロジェクトとして約1千戸規模の分譲マンションを開発し順調に販売。業績は好調だったことも、ガバナンスが緩む要因となった。

 大和ハウスの海外事業の売上高は、2年間で3倍以上増加。拡大路線を追うなかで、足元が緩んでいた印象はぬぐえない。芳井社長は「今後は(企業統治に)関与できないなら出資しない」とリスク管理を強化する考えを示した。

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