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「バイトテロ」が繰り返される真の理由 大戸屋一斉休業で問う

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 特に武田社長が問題視するのは大人の正社員より、よく「バイトテロ」の当事者とされる大学生・高校生などの若いアルバイトだ。「よく識者が『損害賠償の怖さを教えなくては』などと指摘しているが、若者はその怖さを実体験として分かっていない。アルバイトに入るときに、損害賠償の可能性がある点を(店側から)説明されても、恐らく自分の身に関係あることとして捉えていない」。

 企業側の指導より武田社長が効果を期待するのが、就学時に学校や家庭で受けるITリテラシーの教育だ。例えば現在、東京都教育委員会は情報教育の一環として「SNS東京ノート」という冊子を学校に配布している。ただ、小学校5~6年向け冊子をひもとくと、SNS上でのいじめ対策には比較的ページ数が割かれている反面、SNS上での炎上ケースに言及している「不適切な写真をアップしない」といった記述は2ページ程度にとどまる。

東京都教委の「SNS学校ノート3」。写真アップの危険性に言及した部分
東京都教委の「SNS学校ノート3」。写真アップの危険性に言及した部分
東京都教委の「SNS学校ノート3」。写真アップの危険性に言及した部分
東京都教委の「SNS学校ノート3」。写真アップの危険性に言及した部分

 「火や刃物の危なさについて子どもは実体験を通じて学ぶ。一方、SNSの使い方に関しては、そうした実体験型の教育が乏しい」(武田社長)。特に、損害賠償の危険性を訴えるより、子どもに対しては「炎上した情報はネット上に残って君たちに一生付きまとう。将来なりたい職業に就けなくなるよ」などと警鐘を鳴らした方が現実的と考える。

 「実は一番かわいそうなのはある意味、(炎上させた)そのバイト個人なのかもしれない。その子の生涯が終わってしまう可能性がある」(武田社長)。ネットメディアやテレビのワイドショーなどで安易な“悪者探し”が拡大し、延焼を招いている感すらある一連の「バイトテロ」。問題の本質を見失わず、そもそも軽率なSNS投稿をしようと思わせないITリテラシー教育の徹底が社会に求められているのかもしれない。

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