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震災復興、次世代技術で挑む 自動運転、BRT、水素工場…産業創出

JR東日本などが実施したBRT専用道での自動運転バスの実験=29日、岩手県陸前高田市
JR東日本などが実施したBRT専用道での自動運転バスの実験=29日、岩手県陸前高田市
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 東日本大震災の被災地で、自動運転や水素社会、第5世代(5G)移動通信方式によるモノのインターネット(IoT)を復興に活用する動きが本格化している。働き手不足が深刻化する一方で、地域の活性化には新たな成長産業の創出が必要なためで、被災地の課題に次世代技術で挑む。

 岩手県陸前高田市のJR大船渡線竹駒駅。津波で線路が流出したため、地元の足を担うのがバス高速輸送システム(BRT)だ。ここで、日本初となるBRTの自動運転実証実験が行われた。

 運転手が運転席横のボタンを押すと自動運転バスは発車。運転席に運転手は座っているが操作はしない。それでもスムーズに滑り出し、走行レーンに沿って時速約30キロで走っていく。

 2車線のレーンが1車線になった場所では、前方から近づくバスを待つため自動で停止。すれ違うと、再び自動で走り始めた。実験走行が行われた447メートル区間の路面には、磁気でバスの走行位置を確認できるマーカーが埋め込まれる。

 JR東日本技術イノベーション推進本部の佐藤勲部長は「専用道なので実験はしやすい。BRTは東北復興のシンボルで、イノベーションで復興の力になりたい」と語る。実用化の時期は未定だが、技術的に大きな課題はないという。

 東京電力福島第1原発事故からの復興に取り組む福島県では、脱炭素社会の切り札と期待される水素工場が浪江町に誕生しようとしている。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東北電力などが、大規模太陽光発電所で発電した電力を用いた水素工場を建設中だ。平成32年7月までに実証運用と水素輸送を始める。

 年間900トンの水素を製造できる世界最大規模の施設で、最先端研究の場ともなることから、国内外の人的な交流拠点として地域活性化も期待される。工場で製造された水素を2020年東京五輪・パラリンピックで、燃料電池車や聖火台、聖火リレーのトーチの燃料として使い、最先端技術としてPRする計画もある。地元は「復興の目玉に」と期待する。

 岩手大と連携協定を結ぶNTTドコモは、5GによるIoTで、岩手県沿岸部にある魚の陸上養殖や養鶏場を、約100キロ離れた盛岡市から遠隔管理する実証実験を実施。漁業や養鶏業の人手不足解消に向けた省力化に取り組んでいる。

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