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QRコード普及にハードル

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 参入企業が相次ぐQRコード決済だが、普及を妨げるハードルも浮き彫りになっている。JR東日本のSuica(スイカ)やJR西日本のICOCA(イコカ)など交通系ICカードや現金に比べ使い勝手が悪く、システム障害も続いている。インバウンド(訪日外国人客)消費の拡大を目的に掲げながら中国人以外の外国人にはなじみが薄く、急速な拡大を危ぶむ声もある。

 「昼時のコンビニエンスストアで行列の先頭に立ってQR決済を使えるのか」

 大手銀行関係者はこう指摘する。QRコードを使ったスマートフォン決済の課題でまず挙がるのがアプリを立ち上げなければ決済ができないという点だ。

 日本クレジットカード協会の調査では、50代以上の消費者は「キャッシュレス決済に比べ時間がかからない」と現金を利用する割合が40代以下の2倍弱に上った。通信に時間がかかる、店員が不慣れで手間取るとの指摘もあり、決済時間の短縮が今後の課題になりそうだ。

 一方、ソフトバンクとヤフー傘下のQRコード使用のスマホ決済サービス「ペイペイ」では昨年12月上旬、店舗側の管理画面が使えずサービスが停止したり、アプリの作動に時間がかかったりするシステム障害が続発した。支払額から総額100億円を還元する大型キャンペーンで利用が集中しデータ処理能力が限界に達したためで、クレジットカードの不正利用で身に覚えのない請求が来る被害も報告されている。

 支付宝(アリペイ)や微信支付(ウィーチャット・ペイ)といったQR決済が爆発的に普及した中国とは異なり、欧米ではクレジットカードやデビットカードが依然主流だ。中国の景気減速で爆買いブームが沈静化した中、冷静に国内利用者の利便性や安全性を第一に考えサービス向上を図れるかが普及のカギを握る。

(田辺裕晶)

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