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CDも苦戦しているのに、なぜ中目黒のカセットテープ店は好調なのか

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 メディアから取材を受けた際、このように聞かれることが多いんです。「カセットテープがブームのようですが、そのことについてどのように感じますか?」と。でも、僕はブームだと感じたことがありません。逆に、記者の方に質問をするんです。「あなたの周りで、カセットテープで音楽を聴いている人はいますか?」と。このように聞くと、ほとんどの人が「そーいえば、いないなあ」と答えるんですよね。

 じゃあ、なぜブームと言えるのか。「メディアで話題になっているので、ブームだと思う」という人もいました。メディアで働いている人がそんなことを言って大丈夫なのか? とちょっと心配になりますが、ふつふつと盛り上がってきているとは思う。でも、ブームだとは思っていません。

 土肥: ふむふむ。

 角田: 今後、カセットテープが主流になることは、絶対にない。月額1000円ほど払えば、4000万曲以上の曲を楽しむことができるストリーミング配信サービスを利用する人が増えていくでしょう。これは素晴らしいサービスだと思うのですが、このサービスが登場したことによって音楽を聴く人がどんどん離れている、といった矛盾が生じているんですよね。

 ストリーミングで音楽を聴くということは、ファミレスでドリンクバーを飲むようなもの。数百円払ったら何杯でも飲めるので「お得だなあ」と感じるかもしれませんが、実際にはそれほど飲めませんよね。

 音楽も同じで、「月額1000円払えば、4000万曲以上楽しめる」と言われると「お得だなあ」と感じると思うのですが、実際にはそれほど聴かないですよね。そして、どんどん聴かなくなっていく。なぜ、こうした現象が起きるのか。そこに「ありがたみ」が失われているからだと思っています。「ありがたみ」が損なわれると、人は離れていくのではないでしょうか。

 カセットテープを販売するには「知識」が必要

 土肥: 「ありがたみ」を感じてもらえれば、音楽を聴いてもらえると?

 角田: はい。カセットテープがここ数年、再評価されつつあるのは、そこに「ありがたみ」を感じられるからではないでしょうか。カセットテープの場合、音楽を聴こうと思っても、再生環境がなければ楽しむことができません。「以前はカセットプレーヤーを持っていたけれども、捨ててしまった」「押し入れから引っ張り出してみたけれども、壊れていた」といった人が多いなかで、それでもカセットテープで音楽を楽しむ人たちがいる。

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