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米中閣僚級協議 中国譲歩も米要求と溝大きく

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中国の劉鶴副首相(右手前)と面会し、記者団の質問に答えるトランプ大統領(左端)=1月31日、米ホワイトハウス(AP)
中国の劉鶴副首相(右手前)と面会し、記者団の質問に答えるトランプ大統領(左端)=1月31日、米ホワイトハウス(AP)

 【北京=西見由章】31日終了した米中閣僚級貿易協議について、中国側は「率直で具体的、建設的な議論を行い、重要な段階的進展があった」(国営新華社通信)と前向きに評価した。経済減速への危機感から大幅な対米譲歩を迫られている中国だが、米国との摩擦を根本的に解決するのは困難で、対立構造は長期化すると見方が広がっている。

 新華社によると、今回の閣僚級協議では特に「貿易不均衡や技術移転(の強要)、知的財産権の保護、(合意内容の)実施メカニズムなどの問題」について集中的に議論した。また、今後の交渉のタイムスケジュールについても明確にしたとしている。

 ただ中国人民大の時殷弘(じ・いんこう)教授は、米側が求める知財保護などの構造改革や、合意内容を実行させるための監視メカニズムについて「中国の主権への侵犯や国内秩序への干渉となる可能性も高く、双方の立場の相違が最も大きい」と指摘。中国当局の国有企業に対する補助金の廃止に関しても、米国が今後厳格に要求してくる可能性があるとし「中国ができる譲歩と米国の要求との間には相当な距離がある」と分析した。

 閣僚級協議で中国側は「米国の農産品やエネルギー産品、工業製品、商品化されたサービスの輸入拡大に力を入れる」(新華社)ことを改めて確認するなど譲歩の姿勢を強めている。

 一方、時教授は「仮に両国が基本合意に達したとしても、両国の構造的な対抗関係は継続する」と指摘し、米国による中国のハイテク産業発展に対する締め付け政策は今後も変化しないとの見方を示した。

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