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ビール類課税出荷量 14年連続マイナス、初の4億ケース割れ

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 ビール大手5社が16日発表した「ビール類」(ビール、発泡酒、第3のビール)の平成30年課税出荷量は、前年比2・5%減の3億9390万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。14年連続のマイナスで、統計を開始した4年以降、初の4億ケース割れとなった。嗜好(しこう)の多様化を受け市場縮小が加速する一方、第3のビールは好調だった。

 酒類別の内訳は、ビールが5・2%減の1億9391万ケース、発泡酒も8・8%減の5015万ケースでいずれも3年連続のマイナス。これに対し第3のビールは3・7%増の1億4983万ケースと5年ぶりに増加に転じた。

 ビール類の不調の背景にあるのは嗜好の多様化だ。低価格でもアルコール分が高く手軽に酔える“高アル”の缶酎ハイが節約志向の消費者を獲得。ウイスキーブームやワインなどにも消費が流れビール類の市場縮小に歯止めがかからない状態だ。加えて昨春は業務用ビールの値上げも行われ不振に拍車がかかった形だ。

 こうした中で低価格の第3のビールは消費者の節約志向も受け販売好調。キリンが流通大手イオンから受託生産するプライベートブランド(PB)「バーリアル」のほか、ビールに近い風味の「本麒麟」はキリン最大級のヒットとなった。

 このため各社は今秋に消費税増税を控えていることからも割安な第3のビールが伸びると判断し、新製品を相次ぎ発売する。アサヒビールは29日にビールのような切れ味の「極上〈キレ味〉」を投入。サントリービールも2つの新ブランド、サッポロビールは辛口タイプをそれぞれ発売する。先行するキリンは今年の本麒麟の販売目標を前年比1・5倍に設定しており、第3のビールが今年の主戦場となる公算が大きい。

 メーカー別シェアでは、アサヒが前年比1・7ポイント低下の37・4%で首位の座を堅守したが、2位のキリンが同2・6ポイント伸ばして34・4%とシェア差が縮小。3位はサントリーの16%、4位のサッポロは11・4%だった。

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