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【eco最前線】飲料水の安定供給へ途上国で浄水事業 ヤマハ発動機・西嶋良介氏

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 --浄水の仕組みは

 「川や湖から引いた水を砂と砂利の入ったタンクで濾過し、藻類の光合成で溶存酸素を増やすバイオ層、緩速濾過槽、殺菌装置を経て浄水する。凝集剤や膜を用いない自然の営みに近い水の浄化法だ。年間を通じ十分な水を確保できる漂流水を源水とする。地下水は掘削コストがかかるうえ、水が枯れる場合も想定され、持続性を重んじた」

 ■12カ国で35基を設置

 --設置実績は

 「データを得るモニターとして当社独自にインドネシア、ベトナムなどアジア6カ国に計6基を設置し、現在は官民連携のパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)方式で展開している。2010年の本格販売から今年10月末までに12カ国で計35基を設置した。政府機関や国連開発計画(UNDP)など国際機関との連携・協力で取り組んでおり、特にセネガルでは日本政府の無償資金協力案件で10基を落札し、今年2月から順次設置してきた」

 --導入効果は

 「女性や子供が片道2~3キロかかる水くみ作業がなくなり、その分を農作業に充てれば農業生産性は上がる。子供も学校に通え、きれいな水の供給で暮らしは大きく改善する。単においしい水が飲めるだけでなく、住民の健康改善面に配慮しており、その国の医療費負担軽減にもつながる。インドネシアのカラワン地区では下痢や発熱、腹痛などの症例が導入後1年で激減した。余った水を売るビジネスを手掛ける地区も表れ、想像を超える副次的効果を生んでいる」(経済本部 鈴木伸男)

 にしじま・りょうすけ 1990年ヤマハ発動機入社。95年国際協力機構(JICA)漁業専門家出向。96年ヤマハ発動機に戻り西アジア・中近東市場担当、アフリカ市場担当などを経て、2017年から現職。大分県出身。

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