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【TPP発効】ルポ「富士山茶」を世界へ 踏ん張る茶農家

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お茶の輸出戦略について話し合う勝又さん(右)とビラルさん=25日、静岡県御殿場市(米沢文撮影)
お茶の輸出戦略について話し合う勝又さん(右)とビラルさん=25日、静岡県御殿場市(米沢文撮影)

 「富士山茶」を世界へ-。富士山の裾野で育てた緑茶を海外に輸出する取り組みが加速している。

 静岡県東部の茶農家など9人は昨年8月、「富士山茶株式会社」を設立した。海外の抹茶人気に応えようと、今年から抹茶の元となる「碾(てん)茶」の製造を始めた。静岡茶は伝統的にせん茶が中心だが、抹茶と一緒に売り込むことで、緑茶全体の輸出を伸ばす作戦だ。

 メンバーの1人、勝又共生(ともみ)さん(51)は静岡県御殿場市の茶農家の18代目。東日本大震災後の緑茶需要の低迷や日本人のライフスタイルの変化に危機感を覚え、抹茶ブームに火がつき始めた海外に目を向けるようになった。

 価格交渉などで苦労する中、知人を介して、食品専門商社を経営するパキスタン出身のビンダー・ムハンマド・ビラルさん(34)と出会った。2年間の準備期間を経て、平成26年に最初に緑茶を輸出したのが、ビラルさんのつてがあったベトナムだ。健康意識の高い富裕層に受け、最近では1回にトン単位で送ることもあるという。

 日本の昨年のベトナム向け緑茶輸出量は76トン。3年前と比べ4倍を超えるペースで伸びている。TPPが発効すれば、ベトナム向けの緑茶の関税率は現在の15%から段階的に下がり、4年目には撤廃される。

 現地での緑茶人気の高まりとともに、意外な“障害”にも悩まされるようになった。ビラルさんは「中国や台湾のお茶を日本茶と偽って安く売っているケースもある」と明かす。

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