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7兆円買収、賛成90%に迫る 武田株主総会

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武田薬品臨時株主総会の会場に入る株主ら=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)
武田薬品臨時株主総会の会場に入る株主ら=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)

 武田薬品工業は5日、臨時株主総会を大阪市内で開き、アイルランド製薬大手シャイアーの買収手続きに必要な議案を賛成多数で可決した。多くの機関投資家が賛成に回り、株主全体の3分の2以上の同意を得た。早ければ来年1月8日に買収手続きが完了する。買収額は7兆円近くで、日本企業の海外M&A(企業の合併・買収)として過去最高。武田は買収により、売上高が3兆円を超え、国内製薬企業として初めて世界トップ10の「メガファーマ(巨大製薬会社)」が誕生する。

 総会では買収に必要な新株発行の是非など議案が提出された。約850人が出席し、2時間24分で終了した。買収総額は約460億ポンド(約6兆6千億円)。武田のOBら一部株主は財務的なリスクが高いと反対したが、機関投資家の多くが賛同したことで、行使された議決権のうち90%近くが賛成したという。

 武田は英製薬大手幹部だったクリストフ・ウェバー社長の下で海外展開を進め、国際競争の激しい製薬業界で生き残りを目指す考え。シャイアーに強みがある希少疾患領域での創薬の充実や、米国市場で事業拡大を図る。総会に出席したウェバー氏は「シャイアーの買収で国際的企業として競争力を持つことができ、医薬品業界でリーダーになれる。武田の長期的戦略を成し遂げるための機会だ」と強調した。

 一方、武田の株価は買収計画を公表後に低迷、5兆円規模に膨らむとされる有利子負債など懸念材料も多い。買収に反対する武田の一部OBや創業家一族などでつくる「武田薬品の将来を考える会」は総会直前まで機関投資家らに接触し、反対への支持を求める活動を続けていた。

 総会終了後、京都府長岡京市の個人投資家の男性株主(77)は「武田にはスピード感を持って買収を進めてもらいたい」と期待を寄せ、福井県から来た男性株主(80)は「質問で社長には買収が失敗したときの責任の取り方を聞いたが、かわされた」と話した。

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