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パイオニア、再建へ足踏み ファンド出資「詳細交渉中」

決算記者会見するパイオニアの森谷浩一社長=7日午後、東京都千代田区
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 経営不振のパイオニアが再建策を示せずにいる。香港が本拠の投資ファンドと10月末までにスポンサー契約を結ぶ予定だったが、森谷浩一社長は7日の決算会見で「詳細を交渉中」と述べ、締結時期のめどを明らかにしなかった。再成長へ向け技術力を生かす方向性は一致しているというが、足踏みが長引けば株主の視線もさらに厳しさを増す。

 同日発表の平成30年9月中間連結決算は売上高が前年同期比3%減の1709億円で、営業損益は16億円の赤字(前年同期は20億円の黒字)、最終損益も99億円の赤字(同26億円の赤字)だった。通期予想も営業赤字50億円を見込むが、ファンドと交渉中のため最終損益は引き続き留保した。

 不振の主因は、自動車メーカー向けのカーナビの開発費が大幅に膨らんだことだ。カーナビの機能がスマートフォンに取って代わられ、稼ぎにくくなったという市場構造の変化も大きい。

 同社は25年3月期に最終赤字へ転落し、祖業のオーディオ事業などを売却した。それでも29年3月期から赤字が2期続き、小谷進前社長から今年6月に森谷氏へ交代した。

 森谷氏は成長の種として、自動運転向け車載センサーと子会社のデジタル地図データをつなぐ新ビジネスを模索し、シンガポールで実証実験を進めている。

 スポンサー契約に基本合意したファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」も、「そうした技術を資金面で支える考え」(森谷氏)で一致。資金繰りは同ファンドの融資で問題ないという。

 ただ、富士通テンがデンソー傘下に入り、日立製作所もクラリオンを仏自動車部品大手に売却するなど、自動運転時代をにらんだ業界再編は加速している。交渉が長引けば、パイオニアは後れを取りかねない。(山沢義徳)

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