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アルナイラムが日本においてRNAi治療薬 patisiranを家族性アミロイドーシス治療薬として承認申請

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 Alnylam Japan株式会社
Alnylam Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中邑昌子、以下アルナイラム)は2018年9月27日、トランスサイレチン型家族性(hATTR)アミロイドーシスの治療薬として、RNA干渉(RNAi)治療薬であるpatisiranの新薬承認申請を厚生労働省に提出しましたことをお知らせいたします。なお、本申請は日本国内における初のRNAi治療薬の承認申請です。

 patisiranは希少疾病用医薬品に指定された優先審査の対象であり、2019年半ば頃の承認取得が見込まれています。希少疾病用医薬品制度における承認後の市場独占期間は10年です。patisiranはアルナイラムが本邦で初めて申請する医薬品であり、アルナイラムが本邦において上市・販売する最初の製品となります。アルナイラムはこの夏に本邦において創設され、事業を開始しました。

 アルナイラムの代表取締役社長 兼 アジア地区シニア・バイスプレジデントの中邑昌子は、「アルナイラムは今回の承認申請によって、ニーズがある患者さんに継続的にRNAi治療薬をお届けしていくことを約束するとともに、希少疾患の治療に新たな選択肢を提供することで、治療に大きく貢献することを期待しています。日本では、hATTRアミロイドーシスは遺伝性の疾患であり、V30Mが最も多い変異型となっています。弊社は可能な限り迅速に患者さんにpatisiranをお届けできるよう、審査において行政機関と協力してまいります。」と述べています。

 今回の承認申請は、hATTRアミロイドーシス患者を対象に、有効性および安全性を評価した第III相APOLLO試験のポジティブデータに基づいています。本試験の結果は、2018年7月5日付のThe New England Journal of Medicine(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)誌で発表されました。

 以上

 patisiranについて
patisiranは、hATTRアミロイドーシスの治療薬として静脈内投与するトランスサイレチン(TTR)を標的としたRNAi治療薬です。本剤は特異的なメッセンジャーRNAを標的としてその発現を停止(サイレンシング)し、TTRタンパク質が作られる前にその産生を阻害するようにデザインされています。本疾患の進行を停止または遅延させるため、patisiranは肝臓でTTRの産生を阻害するので、体内の組織でのTTRの蓄積が減少します。2018年8月、米国食品医薬品局(FDA)は、成人のhATTRアミロイドーシスにおけるポリニューロパチーの治療に対してpatisiran(商標名ONPATTROTM)を承認しました。FDAでは、すでに取得した画期的治療薬および希少疾病用医薬品の指定により、優先承認審査のもと審査が行われました。また2018年8月には欧州委員会からも、成人のhATTRアミロイドーシスにおけるステージ1または2のポリニューロパチーの治療薬として販売承認を取得しました。欧州医薬品庁(EMA)は、迅速審査方式(公衆衛生および治療イノベーションに関する主要関心事と判定された医薬品が対象)のもと、patisiranを審査しました。

 hATTRアミロイドーシスについて
hATTRアミロイドーシスは、TTR遺伝子の変異が原因で生じる進行性の難治性疾患で、死に至ることも多い疾患です。TTRタンパク質は主に肝臓で産生され、ビタミンAの輸送体として働きます。TTR遺伝子に変異が生じると、異常なアミロイドタンパク質が蓄積して、末梢神経や心臓などの臓器・組織を傷つけ、治療が難しい末梢神経障害、自律神経障害および心筋症などを引き起こします。hATTRアミロイドーシスの患者数は全世界で約5万人おり、障害発生率と死亡率はきわめて高く、大きなアンメットニーズが存在します。hATTRアミロイドーシスの患者の診断からの生存期間中央値は4.7年で、心筋症を発症した患者では3.4年とさらに短くなっています。

 RNAiについて
RNAiは遺伝子サイレンシングという細胞内の自然なプロセスで、今日、生物学と創薬の最前線として大きな期待が寄せられ、急速に進歩しています。RNAiの発見は「科学における10年に1度の大発見」と報じられ、その偉大さは、発見者に2006年のノーベル生理学・医学賞が贈られたことでもわかります。細胞内で生じる自然な生物学的プロセスを利用した新クラス薬剤として、RNAi治療薬は現在開発の黎明期にあります。低分子干渉RNA(siRNA)はRNAiを媒介する分子で、アルナイラムのRNAi治療薬プラットフォームが含まれます。これは、疾患の原因となるタンパク質をコードする遺伝子前駆体であるメッセンジャーRNA(mRNA)を強くサイレンシング(発現停止)することで、タンパク質が作られる前にその産生を阻害する最先端機能を有する治療薬です。RNAi治療薬は、遺伝子疾患などの治療方法を変える可能性がある革新的なアプローチです。

 APOLLO試験について
APOLLO試験では、計39種類のTTR変異型を有している、19ヵ国の多様でグローバルなhATTRアミロイドーシスの患者集団において、patisiranの安全性および有効性を評価したものです。登録した225例の患者のうち、16例は日本人でした。患者を2:1の割合でpatisiran(0.3 mg/kg体重)群とプラセボ群にランダム化し、18ヵ月にわたり3週間ごとに静脈内投与しました。これにより、hATTRアミロイドーシスの成人患者において、ポリニューロパチー、QOL、日常生活動作、歩行、栄養状態および自律神経症状の各測定値に関して、patisiranはプラセボより改善を示しました。本試験の主要評価項目は、運動力、反射、感覚、神経伝導および体位性血圧を評価する修正ニューロパチー障害スコア(mNIS+7)です。
・patisiran群ではmNIS+7スコアがベースラインから平均6.0ポイント低下(改善)しましたが、プラセボ群では平均28.0ポイント上昇(悪化)し、結果的に治療開始から18ヵ月後には、プラセボとの差は平均34.0ポイントとなりました。
 ・プラセボ群と比較して、patisiran群ではほぼ全ての患者において治療によるベネフィットが得られ、18ヵ月後にはpatisiran群の56%の患者で各自のベースライン時よりニューロパチーによる障害が改善(mNIS+7スコアで評価)しましたが、プラセボ群で改善したのは4%でした。
 ・またpatisiran群では、Norfolk QOL糖尿病性ニューロパチー(QOL-DN)スコアもベースラインから平均6.7ポイント低下(改善)しましたが、プラセボ群では平均14.4ポイント上昇(悪化)し、結果的に治療開始から18ヵ月後には、プラセボとの差は平均21.1ポイントとなりました。
 ・Norfolk QOL-DNによる評価では、18ヵ月後にpatisiran群の51%の患者で各自のベースライン時よりもQOLが改善しましたが、プラセボ群で改善したのは10%でした。
 ・18ヵ月の治療にわたり、全ての副次有効性評価項目でpatisiran群はプラセボ群より有意に高いベネフィットを示しました。これらの項目には、日常生活動作、歩行能力、栄養状態および自律神経症状が含まれます。
 ・またpatisiranは、事前規定したサブグループである心疾患患者集団において、心臓の構造および機能に関連する探索的評価項目で好ましい影響が得られました。
 ・patisiran群とプラセボ群の有害事象の発現率および重症度は同程度でした。プラセボ群よりもpatisiran群で多かったよくみられた有害事象は、末梢浮腫および注射部位反応でした。この注射部位反応リスクを軽減するため、患者には治験薬注入前に前投薬が行われました。

 Alnylam Pharmaceuticals, Inc.について
Alnylam Pharmaceuticals, Inc.(Nasdaq:ALNY)は、RNA干渉(RNAi)技術を、遺伝性希少疾患、循環器/代謝系疾患、肝感染症および中枢神経系(CNS)疾患の患者さんの生活を改善する力をもつ、全く新しいクラスの革新的医薬品に応用するリーディング企業です。RNAi技術はノーベル賞を受賞した科学に基づいており、様々な難治性疾患への新たな治療選択肢となることが期待されています。ALNYは2002年の創立以来、強固な創薬プラットフォームにより、科学の可能性を実現するという大胆なビジョンのもと邁進しています。ALNYは、現在後期開発段階にある3候補化合物を含めて、充実した治験薬の開発パイプラインを有しています。ALNYは今後も引き続き「Alnylam2020」戦略を実践し、治療選択肢が限られる、すなわち適切な治療が受けられない患者さんのニーズに応えるため、持続可能なRNAi治療薬のパイプラインにより、複数製品を販売できるバイオ医薬品企業となるために前進していきます。ALNYは世界中に800名の社員を擁し、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を構えています。ALNYの人材、科学とパイプラインに関する詳細は www.alnylam.com をご覧ください。またTwitter(@Alnylam)およびLinkedInもご利用ください。

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