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【北海道震度7地震】火力4基は“引退”直前 電力供給なお不安

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 最大震度7を観測した北海道の地震から13日で1週間が経過する中、電力供給は依然としてリスクをはらんだ状態が続く。停電は一部を除き解消されたが、北海道電力は来年に休廃止を予定していた老朽火力発電所4基を稼働させてしのいでいる状態。これらの火力発電所では実際に緊急停止も起きており、今後もトラブル発生の懸念がくすぶっている。

 北電は地震後、企業の自家発電から供給を受けるなど、電源をかき集めてきた。12日までに353万キロワットの供給力を確保し、今のところ「計画停電」は回避できている。

 だが、地震後に立ち上げた火力発電所の中には老朽化などを理由に来年の休廃止を決めていた4基も含まれる。世耕弘成経済産業相も「老朽発電所をフル稼働させているので、故障して停止するリスクがある」と認めざるを得ない状況だ。

 これらの火力発電所はいずれも引退間近だった。奈井江火力発電所1、2号機(奈井江町)は来年3月に休止し、その後は需給が逼迫(ひっぱく)しない限り稼働させない予定だった設備。音別火力発電所1、2号機(釧路市)は稼働から40年が過ぎ、来年2月にスクラップする計画だった。

 老朽化した火力発電をフル稼働させれば、想定外のトラブルに見舞われる危険がある。実際、音別1号機は地震発生後の6日に稼働させたが、翌7日に不具合で停止。修理した上で8日に発電を再開した。また7日からフル稼働させていた2号機も11日、ガスタービンが激しく振動するトラブルで緊急停止した。

 北電は13日以降、揚水式の水力発電である京極発電所(京極町)の1、2号機を再稼働。平常時より2割としている節電目標の引き下げを模索するが、トラブル発生のリスクは解消されていない。(大柳聡庸)

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