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【リーマン10年 危機後の世界】(1)幸福とは何か…変化した価値観と変わらぬ格差

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 高校時代の成績はトップクラス。卒業後は希望通り、建設現場で施工管理を行う会社に就職した。ただ、月100時間を超える残業と250万円にも満たない年収に、将来を悲観し今年6月に2年間務めた会社を辞めた。

 「やりたい仕事のはずだったんですが、きつすぎて…ブラック企業だったんですかね」。あどけなさの残る顔には悔しさがにじむ。 29年に総務省が行った調査によると、非正規労働者の数は2133万人と過去最多で、全雇用者(役員などを除く)の約4割を占める。年越し派遣村の元村長で、法政大教授の湯浅誠は「正社員と非正規との格差は根強く、リーマンのような事態になれば再び雇用の調整弁となるリスクは残る」と警戒する。

■ ■ ■

 リーマンは人々の価値観も変えた。米ウォール街で働く富裕層を尻目に、世界中に「ミニマリスト」と呼ばれる人が誕生した。最小限を意味する「ミニマム」から派生した造語で、最小限のものだけで生活する人のことを指す。

 千葉県松戸市に住むシステムエンジニア、三村京介(33)=仮名=もミニマリストだ。小さなテーブルと冷蔵庫など、最低限のものだけが置かれた部屋に暮らし、生活費は家賃を入れても月10万円未満。「月10万ならどんな仕事でも稼げる。そう考えると気が楽になり、仕事のストレスからも解放された」と語る。

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