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【スルガ銀不正】金融不全 落ちた地銀の星(下) 苦しい台所、生き残り模索

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【スルガ銀不正】
金融不全 落ちた地銀の星(下) 苦しい台所、生き残り模索

傘下の東日本銀行の不適切営業で、記者会見するコンコルディアFGの川村健一社長(右)。左は東日本銀行の大神田智男頭取=8月10日午後、東京都中央区 傘下の東日本銀行の不適切営業で、記者会見するコンコルディアFGの川村健一社長(右)。左は東日本銀行の大神田智男頭取=8月10日午後、東京都中央区

 第二地銀協会の熊谷俊行会長(京葉銀行頭取)は、「全ての店舗が全業務を扱うフルバンキング機能を保つ必要があるか検討しなければならない」と指摘し、店舗の機能縮小や業務効率化が必要との認識を示す。

 日銀が将来的に金融政策を見直しても、少子高齢化で地方経済が地盤沈下を続ける状況は変わらない。地銀大手幹部は「地方に資金需要が全然なくなった。それが最大の問題だ」と取引先企業の経営姿勢を嘆く。地銀も経営規模を身の丈に合わせるため大胆なリストラに踏み切るのか、隣接行との統合などで経営体力をつけるのか、残された選択肢はそれほど多くない。

 スルガ銀の不祥事で地銀の経営改善の困難さが改めて浮き彫りとなる中、行き過ぎた利益重視を見直し持続可能な経営モデルを新たに確立できるのか。冬の時代を生き抜くための知恵がいま求められている。

 この連載は田辺裕晶、万福博之が担当しました。

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