PR

ニュース 経済

【スルガ銀不正】金融不全 落ちた地銀の星(下) 苦しい台所、生き残り模索

Messenger

 東日本銀では平成28年に経営統合した名門・横浜銀行にのみ込まれまいと経営陣が営業現場を駆り立て、不適切な融資を放置した。

 みちのく銀行(青森)では保証を取り付けるため信用保証協会に提出した融資額の見積もりと、実際の融資額に差が出た際、協会に必要な届け出をせず領収書の金額を書き換えてつじつまを合わせていた。行員の意識低下は深刻だ。

 背景にあるのが地銀の苦しい台所事情だ。東京証券取引所などに上場する地銀80社(持ち株会社を含む)の30年4~6月期決算は全体の7割超が減益か赤字。超低金利で貸し出し業務の利ざや(貸出金利と預金金利の差)が縮小した。

 金融庁は4月、銀行が地域に1行しかなくても単独での存続が難しいケースが23県あるとの厳しい試算を発表。生き残りに向け地銀に構造改革を促した。

高いハードル

 各地銀も東京や大阪など大都市部に越境して融資を強化したが、伸びたのは不動産向けが中心。かつて同庁から「優等生」と評価されたスルガ銀でも不動産向けで不正融資が発覚し、高収益の事業モデルが崩壊しただけに、地銀の経営リスクはむしろ高まった。

 利益が出ない国内に見切りをつけ米国債による資産運用に傾斜した地銀も多いが、金利上昇で含み損が拡大。池田泉州銀行(大阪)は30年3月期に137億円の損失を計上した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ