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【スルガ銀不正】金融不全 落ちた地銀の星(下) 苦しい台所、生き残り模索

傘下の東日本銀行の不適切営業で、記者会見するコンコルディアFGの川村健一社長(右)。左は東日本銀行の大神田智男頭取=8月10日午後、東京都中央区
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 「見て見ぬふりして業績を上げてしまえとなっていた。世の中にどうやって役立つかという意識が薄くなっていたのかもしれない」

 地方銀行最大手コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)の川村健一社長は8月10日午後、東京都内で開いた記者会見で苦しい胸の内を漏らした。傘下の東日本銀行(東京)では複数の支店で融資時に顧客に対して根拠が不明確な手数料を要求していたほか、副支店長が支店長を欺き不適切融資で多額の損失を出した案件もあり、謝罪を迫られた。

 責任を取る形で、6月まで7年間頭取を務めた元国税庁長官の石井道遠(みちとお)会長が退任。残した傷痕は深い。

 各地の地銀でこうした不祥事が相次いでいる。日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化や少子高齢化の進行で収益環境が急速に悪化する中、業績改善を求める社内の過度な重圧がガバナンス(企業統治)を損ない、不正行為を誘発したとも指摘される。

広がる不正行為

 地銀大手幹部は、シェアハウスをめぐるスルガ銀行の不適切融資問題に「対岸の火事ではない」と首をすくめる。大規模な不正行為が表面化したのがスルガ銀だったというだけで、現場に厳しいノルマを課し業績を上積みする状況は他行も大きな違いがないからだ。

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