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【日曜経済講座】NAFTAから透ける日米交渉 米の脅し「数量規制」「為替条項」 中部大特任教授 細川昌彦

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【日曜経済講座】
NAFTAから透ける日米交渉 米の脅し「数量規制」「為替条項」 中部大特任教授 細川昌彦

 これでは北米自由貿易協定ではなく、「北米管理貿易協定」だ。数量規制は関税引き上げよりも自由貿易をゆがめるので、世界貿易機関(WTO)の協定上、禁止されている。自由貿易の根幹を揺るがす問題だ。

 かつて1980年代の貿易摩擦において、日本は鉄鋼の対米輸出自主規制に追い込まれた。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表はその成功体験を持つ。そして日本は日米半導体協定のように、いったん安易に「管理貿易」で譲歩すると米国はかさに着て要求を強めてくる、という苦い経験もした。

 今、塗炭の苦しみを味わっているのが韓国だ。3月、米韓自由貿易協定(FTA)の見直しが合意され、鉄鋼の追加関税の免除と引き換えに、米国への鉄鋼輸出の数量規制をのまされた。当初、うまく追加関税を免れたとしていたが、大きな落とし穴があった。運用で米国にがんじがらめにされて、悲惨な状況になっているのだ。韓国からは後悔の声が聞こえる。

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