PR

ニュース 経済

【スルガ銀不正】金融不全 落ちた地銀の星(上) 不正横行 収益至上の果て

Messenger

有力地銀に挟まれ

 スルガ銀の特徴は個人向け貸出比率が90%という個人に特化したビジネスモデルだ。かじを切ったのが昭和60年に頭取に就いた岡野会長。沼津市が本拠のスルガ銀は東に横浜銀行、西に静岡銀行という全国有数の地銀に挟まれ、地場の有力企業を開拓できずにいる中で「どう生き残るかを真剣に考えた結果だろう」と金融庁の遠藤俊英長官は語る。

 奏功するには10年近くを要したが、勤務年数などの審査基準を緩めた住宅ローンを皮切りに、独身女性向けの住宅ローンなど、他行が取り組まないような層への融資を開拓。高金利のカードローンや不動産投資向け融資も拡大させた。

 だが、そのモデルに暗雲が漂い始める。平成26年に始まった日銀の大規模緩和で法人融資の利ざやが縮んだ他行がスルガ銀に追随してきたからだ。「スルガの不動産投資向け融資は金利が高く、借り換え攻勢をしかけやすかった」(大手地銀幹部)。また、高金利のカードローンも過剰融資が社会問題化して積極展開しにくくなっていった。

 こうした中で新たな収益源となったのが、同じ26年に始めたシェアハウス融資だ。書類の改竄(かいざん)もあって1件1億円前後を4%程度もの高い金利で融資できるビジネスとなり、スルガ銀は徐々にのめり込んでいく。

 「安易に利益を求め、リスク管理を怠った」。金融庁の遠藤長官はスルガ銀を切り捨てる。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ