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【サイバー潮流】人間より公平?法曹界で進む人工知能活用 「AI裁判官」は生まれるか

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公平さに疑問符も

 ただ、一方で「AI裁判官」の実現には異論が少なくない。AIに期待されるはずの「公平性」に疑問を投げかける指摘があるからだ。

 米国の一部の州では、被告の犯罪歴や人種、薬物使用の有無などからコンピューターが保釈の認否などを判断するシステムを採用している。ただ、白人より黒人のほうがリスクを高く判定しているという見方もあり、AIの学習パターンなどによっては判断の「公平さ」が損なわれるのではないか-と疑う専門家もいるという。

 花水木法律事務所の小林正啓弁護士は「コンピューターやAIだからといって中立公正な判断を下すとはかぎらない」とした上で「機械が人の人生を左右する決定を下すことについて、倫理面の問題を指摘する声は国内外で多い」と語る。

 また、日本は過去の判例の多くが電子データとして保存されていない状況もあり、小林弁護士は「豊富な判例データがある米国とは異なり、日本はまだ判例をAIに十分に学ばせる段階には至っていない」と話している。

人工知能(AI) コンピューターを使い、人間の知能の働きを再現する技術。研究は1940年代に始まったが、近年は大量のデータから共通する特徴を見つけ、学習を繰り返す技術「ディープラーニング(深層学習)」が実現し、AIが世界最強クラスの棋士を倒すなど急速に進歩している。一方、人間の判断能力を超え、雇用が奪われることを懸念する声もある。

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